続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２８ 】

いつもの彼女 ページ15

△▼ 高嗣・side ▼△

サラサラの長い髪…



抱きしめ撫でた。




そして… 願いを掛けるかのようにキスをした。




「でも、これだけは 信じて」




…





「俺を信じて 待っててほしい」




…




「必ず 迎えに行くから… 」


「頑張って頑張って… 絶対に迎えに行く」




…





…




「約束する」




…





…




「だから… 」


「待ってる」




え…




「だから 早く迎えに来て」




七海…




「迎えに… 来て… 」


「うん… うん… 」



…



「わかった」

「待ってろ」




ぎゅっ…




「… っく… 高嗣ぃ〜… ぅ〜〜… 」



普段 全然 泣かない七海が苦しそうに泣いた。


その想いの声に、心が締め付けられる…


きっと… 好きの割合は、七海の方が大きいんだろうなって思う。



でもね、七海…



俺、お前に負けないくらい想ってるから。



こんな言葉だけしか言ってやれないけど… 約束する。




必ず迎えに行くから。




…




…




「すげぇ… 冷たい」

「誰のせいよ」



…




「俺っす」

「そ、文句言わない」



はい…



「はぁ〜… すっきりした」
それは、よござんした…


俺のTシャツの色が変わるぐらい 散々泣いた七海。


おかげで肩から胸にかけて 涙と鼻水で冷たい冷たい…


エアコンガンガンのこの部屋で かなりのクールダウン。



「なぁ、寒いんすけど… 」

「え？なに？？」



綺麗にメイクを直し始めんなよ…


さっきまでのしおらしさは どこへ行った？？



「もっかい、ハグしよ？」

「… 嫌」



…



「何で？ななちゃん、俺のこと好きっしょ？」

「都合の良い時だけ ななちゃん呼ばわりしないで」



いつもの七海節…



「どうせ やりたいとか言うんでしょう？魂胆、見え見えなのよ」

「こんな所で誰がするもんですか！」



確かにココは…



無理かも…



「じゃあ、ホテ… 」

「ルなんて行きません！そんなお金ないでしょう！万年貧乏なのに！」



ムカッ…



「えーえー、俺はどうせ万年貧乏ですよ… 」

「でも！！この盛り上がった気分は無しかよ！？」



…



「プレゼン前によくそんなおちゃらけたことを言えるわね… 」



いっ… ！？




…




「別れないにしろ、失敗してみなさい… そんなことしたら… 」




したら？




「当分、えっち無しですから！！」



ガァーーーン…




え…





えっち… 無し？





マジ… ？

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