続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

険悪ムード？ ページ10

なんか… 廉耶… 怒ってる？


顔がムッとしてる…


「あの… 廉耶… 」

「大丈夫か？」


え…


「あ、うん、力は入んないけど大丈夫」
ムッとしてた顔が笑顔になった。

「… ん、ならいい」
目の前にある椅子に腰かけた。


きっと廉耶は、心配かけたから怒ってるんだ…


「ごめんね、心配かけちゃって」
ぺこりと頭を下げた。

「お前が心配かけるのは日常茶飯事だろ」
ムッ…


日常茶飯事って…


「でも、今回は さすがにきつかったわ」
え…

「もう こんなことしないでくれ」
廉耶…


優しい言葉に、じわっと涙が込み上げる。

胸が熱くなる…


「今度、何かなくしたらちゃんと俺らを呼べよ」
うん…

「ごめ… ありがと、呼ぶね」
いつも優しい…


兄のように守ってくれる廉耶。

私の大切な幼なじみ。


「泣くなよ、ブスになるぞ」
うっ…

「だって… 涙出ちゃう」
ブスになってもいい…


皆が優しいんだもん。

嬉しくて仕方がない。


「廉耶」
？？


誰？


「… 北斗？」
北斗君？

「何？どうした？」
ドアの所で手招きしていた。


廉耶は椅子からすぐに立ち上がって北斗君の元へ。


「え？今から？」
？？

「で、明日のことなんだけど… 」
明日？


２人で何やらボソボソ…


「はぁ〜… 」
ん？

「どうしたの？楓？？」
私の横で大きく溜め息。

「ううん、何でもない」
本当？？


何かすごく暗い顔なんですけど…


「わかった。１０時な」
１０時？？

「連れてく代わりに話せよ」
？？

「… ん」
北斗君？


何だか 北斗君まですごく暗い？

廉耶に小さく何か言って北斗君は病室を出て行った。


「大変みたいだな」
？？

「今からデータ収集だと」
そうなんだ…


東京プレゼンのかな？


「データ集めて、シュミして修正して… 出来んのか？アイツラ？」
よくわかんないけど…

「太輔たちなら出来ると思う」
なぜかそう思う。


だって衣笠教授の教え子だもん、皆。


「でも、廉耶君 １０時って？」
伊吹も同じことを疑問に思ったみたい。


「… あ、いや… 」

「もしかして 手伝う気？」


え… ？


楓… ？


「そんなことしてる時間あるの？」
なんか…

「期限、わかってるの？」
楓の顔が怖い…


廉耶の顔も怖い。


「… わかって… 」

「まぁ、まぁお二人とも！！焦らない！焦らない！！」


伊吹が２人の間に割って入った。


なんだか…


また険悪ムード？


寝てる間に 一体 何があったの？？

廉耶の苦悩→←ラボ７２の可能性

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