続・ようこそ！！青蘭高校へ！！ 【 ２２ 】

君を思う想い ページ6

◆◇◆ 涼介・side ◆◇◆

相変わらずの綺麗な涙。


やっぱり 俺は 君が好き。


情けないけど まだこの想いを断ち切ることができない。


もういい加減… 断ち切らないとな…


「皆… 本当にありがとう… 」

「愛してくれてありがと… 」


だ…


ダメだ…


涙がキレイ過ぎて…


「涼君も本当にありがとう… 」
うわーーーー！？


ピンポイントにきたーーー！！


「だ！大丈夫！！ノープロブレム！！」
ドキドキが止まらないぞーー！！


俺が問題ありだーー！！

どうしよーー！！


「失礼しますよ」
へっ… ？

「あ！松原医師！！」
お医者さんだ！！


俺は 慌てて部屋の隅に移動した。

松原医師の診察が始まった。


大丈夫かな… ？


「うん… 少し血圧が低いけど、範囲内だから心配ない」
良かった…

「ただ… 」
！？


ただ！？


皆が松原医師を見た。


「Aちゃん、僕をちゃんと見てくれる？」
？？

「… 今日はいいね。照れた感じが可愛い」
はぁ！？


何言ってんだ！？このジジイ！！

Aちゃんもそんなジジイを見て 照れんでもよし！！


「今日は苦しくないかい？」
え…

「太輔君の姿がないけど 大丈夫かい？」
どういうこと？


ガヤ先輩がいないと苦しい？


「もう 大丈夫です。太輔は… いるから」
Aちゃんが笑った。

「ますます可愛い顔になった！参ったね！僕もメロメロになりそうだよ、あははは！」
なにぃ〜〜！？


この色ボケジジイ！！


「松原医師… 何、言って… 」
え？

「早！！」
早瀬さん！！


早瀬さんが呆れた顔で入ってきた。


「あれ？早瀬君、帰ったんじゃなかったの？」
へ？

「ご心配なく、このあと帰ります」
帰っちゃうの！？


うそっ！？

早瀬さんがAちゃんの側に行った。


「… 帰るの？」
Aちゃんの淋しそうな顔。

「うん、患者が待ってるから」
あ…


そうだよな…

早瀬さんは心臓外科医。待ってる患者がたくさんいる。


「綾ねぇも… ？」
ん？

「うん… 太輔を頼むね」
え？え？


うそ…


「綾瀬さんも帰られるんですか！？」
あ、声掛けちゃった…

「うん、私にも患者さんがいるからね」
そうだった…


この双子は医者だった。


「でも、裕太はいるから。桜良も… 」


数日かけて 知った顔がいなくなる…


俺の想いも収める時がくる。


初めての告白。


君は、泣いてしまったけど、最後は笑ってくれた。

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