帰ってこない散歩 ページ32
◇◆ 早瀬・side ◇◆
スマホから聴こえできたのは、看護婦長さんの声。
はっきりした口調で告げてくれたのだが 一瞬理解できなかった。
『芦田さんが目を覚ましました。先ほど検査も… 』
目覚めた…
1週間の眠りから…
やっと… 目覚めたんだ…
『… 医師?芦田さんのご両親はいらっしゃいますか?』
ご両親… あ…
俺は、おじさんにスマホを渡すと皆を見た。
ゴクッ…
「Aちゃん、目覚めたって」
皆の瞳が大きくなった。
ガタッ!!
ガタッ!!ガタガタ!!
「目覚めたーーーーー!!」
一斉に立ち上がり歓喜の声が湧きあがった!!
「Aーーーーー!!うわぁ〜〜〜ん!!」
伊吹ちゃんが泣きながら叫んでいた。
皆、皆… 涙ぐんでいた。
俺も皆の喜ぶ姿に目頭が熱くなった。
「良かった… 良かったな、太輔」
一樹が俺の肩を叩いた。
「ああ… うん… 」
よかった…
本当に良かった。
「… そうですか、わかりました。すぐに伺います」
おじさんが俺を見て頷いた。
「皆、悪いがすぐに出かける支度!急げ!!」
皆が慌てて準備し出した。
15分後…
「早瀬様、タクシー来ました!」
2台のタクシーがマンション前に来た。
「行くぞ」
皆が急いで乗り込む。
俺と一樹は太輔の四駆。
後部座席に辻さんと凛斗が乗っていた。
3台の車は東北大学病院へ。
「早瀬君!!」
あ!
「教授!!」
同時くらいに教授、学生が揃った。
再び揃ったメンバー。
「よし、行こう」
2台のエレベーターに別れ7階を目指す。
『7階デス… 』
数秒もしないうちに特別室のエレベーターホールに到着。
足早にAちゃんの病室に。
コンコン。
「A!!」
おじさんが勢いよく入ったが…
シーン…
「… いない」
静かな病室…
「こっちもいないです」
え…
渉たちが首を振った。
「いないって… 何で?」
伊吹ちゃんが廊下を行ったりきたり。
「早瀬、聞いて来い」
あ…
「ああ、わかった」
俺は、ナースステーションに向かった。
玉も後ろからついてきた。
婦長たちに聴くと… 太輔は散歩してくると話したそうだ。
散歩…
「でも… かれこれ1時間以上帰ってきてませんね」
1時間以上…
「とりあえず… 少し待ってみよう」
俺たちは、Aちゃんの病室で2人の帰りを待った。
でも… 痺れを切らした伊吹ちゃんは探すと言い出した。
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亀猫(プロフ) - 皆様へ。今からパート22へ移行します。コメをくださる方はパート22にお願いします。いつも読んでくれて本当にありがと。パート22も頑張ります!!よろしくです!(*^_^*) (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 嶺さん» もうメロメロです!ヤバいくらい可愛いです!玉ちゃんってば!あのにっこり笑顔されたらキュン死します。原宿にいた人たちいいなぁ…って羨ましく思いました。今日はパート22に移行します。またそちらにコメをくれたら嬉しいです。これからも頑張るね! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - momoさん» momoさん!こんばんは!ブサイクな顔はなかなか直らない…(;一_一) 今も覆面のようにストール巻いてます。顔全体があったかくていいけどね♪パート22に移行します。もしよかったらまた読んでくださいね(*^_^*) ジム頑張ってますね!偉い偉い!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - せんかさん» せんかちゃん!こんばんは!お返事がかなり遅くなってごめんなさい(>_<) まだネガティブなんですけど…地道に頑張りたいと思います。火曜サプライズ見た?玉ちゃんいっぱいだった〜!幸せ〜(*^_^*) このウキウキ感のままパート22に移行します!よろしくです! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - ソフィアさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。そうなんです!素敵なモノクロのポスターで思わず飾ってしまいました!!小さなスペースが私の憩いの場所!毎日「玉ちゃん」って話しかけてうっとりしてます(笑) 今日はたくさん玉ちゃん見てうきゃうきゃしてました!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年9月29日 17時