三ツ星の朝飯 ページ28
◇◆ 早瀬・side ◇◆
ぐぅ〜… きゅるるるるぅ〜…
ぐぅ〜… ぐぅう…
「み… 三ツ星… 」
腹が…
「あと10分」
10分…
「無理… 死ぬ… 」
ぐぅ〜…
「大袈裟な奴」
一樹がケタケタ笑った。
「… 寝てないからお腹空くのよ」
うっ… だって…
「寝てない?どした?青天の霹靂か!?」
一樹が俺のおでこを触った。
「… ぅるせぇ… 」
振り払う元気もなし…
腹… 減った…
「… しょうがねぇなぁ、早瀬、これ持ってけ」
ん?
ドン!!
「… うわぁ… 」
ドーンと置かれた大皿。
フラフラと誘われるかのように近づいた。
すげ… 巨大な幸せ丼ぶりだ…
カツにステーキ、サラダ… これはフォワグラ??
あと… 何だろうと思うモノがご飯の上に乗っていた。
「これ… 俺の?」
三ツ星が笑った。
「残さず食えよ。お前が好きな物全部乗せ!スペシャル丼だからな!ったく、こんなの作ったことないぜ」
スペシャル丼…
「はぁ〜 辻さんに炊飯器借りてて良かった」
炊飯器??
ピーピーピー…
『白米、早炊キガ 炊キ上ガリマシタ… 食ベゴロホーンニ切リ替エマス』
「お!こっちも炊けたな♪じゃあ、仕上げに取り掛かろ〜♪」
自分の巨大なお皿を見つめた。
「俺が先… 」
一番…
湯気の向こうで三ツ星が笑っていた。
「冷めないうちに食べなさい」
あ… おじさん…
「まったく… 粋なことやがって」
??
「師匠である俺を差し置いて… ははは」
!?
そうだ!!
竜おじさんは三ツ星の師匠!!
その師匠を差し置いて 俺が先に食うなんざ…
三ツ星!お前!選択 間違ってるぞ!!
師匠が一番大事だろうが!!
「アイツなりの罪滅ぼしさ、わかってやってくれ」
罪滅ぼし?
「… 君たち兄弟の傷をえぐってしまったと… 思ってるんだ、和は」
え…
俺たちの傷…
「たった一言の言葉で… Aや太輔君を追いつめたと思ってる」
『お前がアイツをダメにしてる』
あの一言…
「帰りたいのに… 俺たちの為にココにいる」
あ…
「アイツの娘、まだ2歳になったばかりなんだ」
2歳…
そんなに小さい子がいるんだ…
なのに…
「早く帰してやりたい」
うん…
「… Aは目覚めたんだろうか… 」
Aちゃん…
おじさんとお母さんは雨が上がった空を見つめていた。
俺も同じように空を見つめた。
目覚めたと病院から連絡が入ったのは 皆と朝食を取っている時だった。
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亀猫(プロフ) - 皆様へ。今からパート22へ移行します。コメをくださる方はパート22にお願いします。いつも読んでくれて本当にありがと。パート22も頑張ります!!よろしくです!(*^_^*) (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 嶺さん» もうメロメロです!ヤバいくらい可愛いです!玉ちゃんってば!あのにっこり笑顔されたらキュン死します。原宿にいた人たちいいなぁ…って羨ましく思いました。今日はパート22に移行します。またそちらにコメをくれたら嬉しいです。これからも頑張るね! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - momoさん» momoさん!こんばんは!ブサイクな顔はなかなか直らない…(;一_一) 今も覆面のようにストール巻いてます。顔全体があったかくていいけどね♪パート22に移行します。もしよかったらまた読んでくださいね(*^_^*) ジム頑張ってますね!偉い偉い!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - せんかさん» せんかちゃん!こんばんは!お返事がかなり遅くなってごめんなさい(>_<) まだネガティブなんですけど…地道に頑張りたいと思います。火曜サプライズ見た?玉ちゃんいっぱいだった〜!幸せ〜(*^_^*) このウキウキ感のままパート22に移行します!よろしくです! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - ソフィアさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。そうなんです!素敵なモノクロのポスターで思わず飾ってしまいました!!小さなスペースが私の憩いの場所!毎日「玉ちゃん」って話しかけてうっとりしてます(笑) 今日はたくさん玉ちゃん見てうきゃうきゃしてました!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年9月29日 17時