逆手の暗示 ページ1
太輔を信じる…
4年前の出来事…
太輔の言った通り 信じなかったから起きたこと。
今回もそう… 太輔の嘘が引き金になったとはいえ、信じなかったから暗示をかけてしまった。
バカな私…
何度 繰り返すのかな… もう繰り返したくない…
どうすればいいのかな…
ん?… 暗示… ?
この自己暗示… 逆手に取れないかな?
もしかしたら… 出来る?
記憶喪失になった時… 亜来良君に目を閉じてもらった。
心の中で数字をカウントして… 一言 つぶやいた。
『さよなら… 太輔… 』と…
そして 太輔を忘れた。
思い出せて良かったけど、間違えれば一生 太輔を忘れたままだった。
怖いけど… 暗示をかけてみよう…
亜来良君の手の代わりは 太輔のおでこ。
瞳を閉じ 深呼吸…
小さな声でつぶやいた…
『5… 4.3… 2… 』
『1… 二度と暗示をかけない』
カチン…
シーン…
「… A?」
あ…
今… あの時の音がしたかも…
ゆっくり目を開けた。
眩しい光が私を照らす… そんな眩しい光の中…
朝日を背に 心配そうな顔の太輔…
もう… この顔はさせない。
「私たちは、ダメになったりしない」
「信じる」
私の愛する人…
「太輔を信じる」
感じる…
もう暗示をすることはない。
自分が信じていれば二度と起こらない。
自分を信じよう。
太輔を愛すると同じように。
「… 良かった」
「もう… 大丈夫なんだ… 」
え…
!?
ドサッ!!
「た!太輔!!」
床に力なく座り込んでしまった!!
グイッ!!
ガシャ… ガシャ!!
「あ… … 」
慌ててベットを降りたら体についていた器具が引っ張られた。
「そんなことより… 太輔!!」
下を向き疲れた感じ…
そっと頬に手を当てた。
ゆっくり顔をあげる…
瞳を瞑ったままの太輔。
「寝てるの?」
首を振った。
「… 大丈夫?」
頷く太輔。
どうしたのかな…
「… A… 」
ん?
シーン…
「太輔… ?」
「抱きしめて… い?」
あ…
「お前を… 感じたい… 」
うん…
「太輔… 」
ぎゅ…
「生きてる… 」
え… ?
「… っ… 生きてる… 」
太輔…
「良かった… 」
「A… 」
太輔は、私を力いっぱい抱きしめた。
切ない声に涙が零れた。
朝の光の中で 私たちはお互いの涙を止めるかのように 何度もキスをした。
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亀猫(プロフ) - 皆様へ。今からパート22へ移行します。コメをくださる方はパート22にお願いします。いつも読んでくれて本当にありがと。パート22も頑張ります!!よろしくです!(*^_^*) (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 嶺さん» もうメロメロです!ヤバいくらい可愛いです!玉ちゃんってば!あのにっこり笑顔されたらキュン死します。原宿にいた人たちいいなぁ…って羨ましく思いました。今日はパート22に移行します。またそちらにコメをくれたら嬉しいです。これからも頑張るね! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - momoさん» momoさん!こんばんは!ブサイクな顔はなかなか直らない…(;一_一) 今も覆面のようにストール巻いてます。顔全体があったかくていいけどね♪パート22に移行します。もしよかったらまた読んでくださいね(*^_^*) ジム頑張ってますね!偉い偉い!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - せんかさん» せんかちゃん!こんばんは!お返事がかなり遅くなってごめんなさい(>_<) まだネガティブなんですけど…地道に頑張りたいと思います。火曜サプライズ見た?玉ちゃんいっぱいだった〜!幸せ〜(*^_^*) このウキウキ感のままパート22に移行します!よろしくです! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - ソフィアさん» お返事が遅くなって申し訳ありません。そうなんです!素敵なモノクロのポスターで思わず飾ってしまいました!!小さなスペースが私の憩いの場所!毎日「玉ちゃん」って話しかけてうっとりしてます(笑) 今日はたくさん玉ちゃん見てうきゃうきゃしてました!! (2015年11月17日 21時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年9月29日 17時