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側で見守る人の話 ページ40

○○ 宏光・side ○○

俺と凛斗は、ゆっくりガヤの前に座った。


「ごめ… ちょっと 背中が痛いんだ、寝たままでいいかな?」
背中が痛いのか… 全然治ってないんだな…

「あ、でも… 」
ん?


ウィーーーン…

ベットの角度を変え 俺たちと向き合った。


「えっとね… おねえちゃ んね… くもでね」
一生懸命説明しようとしているが… そこは子供、容量が悪い。

「凛斗、俺が説明するよ。いいかな?違ってたら言って」
凛斗が頷いた。

「凛斗が見た夢の話… それから これまであったこと ちゃんと説明するよ」
俺は、今まであったすべてのことをガヤに話した。


『いないいない』の正体が 秋元 柚菜だったこと。

秋元 柚菜がお前を連れ去ったこと。


そして…


「指輪を探せば、Aが目覚めると告げたんだ… 桜子さんは」
夢のお告げ…

「すべて凛斗が教えてくれたんだ… な?凛斗」
強い瞳が頷いた。


黙ったままのガヤ。


「お前は、3歳児の夢物語と思うかもしれない、だが今まで起きたことは、現実なんだ」

「凛斗がいたからこそ お前はここにいられるんだ」


シーン…


「ガヤ… Aは必ず目覚める。お前が指輪さえ見つければ目覚めるんだ」
ベットのシーツを硬く握ったガヤ。


「凛斗を信じてほしい」


シーン…


「ガ… 」

「母さんは… 」


え…


「お姉さんは… 優しかった?」

「笑顔… ひまわりだった?」


ガヤ…


「うん… おねえちゃ んね、Aちゃ んみたいで、やさ、しくて かわいかったよ」
舌足らずを直そうとしっかり話し始めた。


一生懸命話している凛斗。


「… 側にいる?俺たちの?」
凛斗が頷いた。

「そっか… 母さんは いつでも俺たちの側にいるんだ… 」
フォトフレームの桜子さんを見つめた。

「ガヤ、信じてくれた?」
素直に頷いたガヤ。


瞳が…


「今、きっと母さんが守ってくれてるんだ Aを」
輝き…

「だから 俺は、頑張れる」
笑う…


いつものガヤの笑顔が戻った。


「ありがと、2人とも。衝撃の告白してくれて。すげー 嬉しい」
良かった…

「えへへっ!太しゅけしゅき〜!!」
あ…


舌足らず… 再び。

気が抜けると出る。でも、これはこれで可愛い。


「でも… 」
ん?

「いや… 何でもない」
??


どうした?


「さて、向こう行こうかな」


え…


「ココで寝ないのか?背中痛いんだろ?」


ガヤは、首を振った。

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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , 玉森裕太・北山宏光 , キスマイ   
作品ジャンル:恋愛
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亀猫(プロフ) - 恭子さん» 恭子さん!おはようございます!!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!!わかりやすくですね!わかりました!頑張ってみます!!でも、今までのは書き直しが出来ないのでお勘弁を(>_<) 私の小説を好きって言ってくれて嬉しかったです!ありがとう!! (2015年7月31日 9時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - 気分を害してしまったら申し訳ありませんm(__)mですがホントに亀猫さんの小説はだいすきです生意気言ってすみませんm(__)m (2015年7月29日 19時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらっています(*´∇`*)今頃なのですが大変お恥ずかしながら読解力のないは私どうしても誰が喋ってる場面かわからない部分がありまして頭を悩ませておりますそこで恐れ入りますが是非そこを分かりやすくして欲しいですご検討お願いいたします (2015年7月29日 18時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート20に移行しました。コメをくださる方は、パート20にお願い致します。いつも読んで頂きましてありがとうございました!!(*^_^*) (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 藤北 麗耶さん» 覚えてるよ!!当たり前でーーす!!パート19最後に麗耶ちゃんだなんて!(笑) 学校頑張ってた?忙しかったかな?麗耶ちゃんこそ無理しないでね(*^_^*) では、今からパート20に移行!よしゃ!頑張るぞ!!またよろしくお願いします!! (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年4月29日 13時

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