追い出された病室 ページ35
◆ 太輔・side ◆
お母さんは笑顔で『俺に任せる』と言い、マンションへ帰って行った。
急に静かになった病室。
Aの寝息だけが聴こえた。
「… 変わりなかったみたいだな」
静かに眠るA。
「ガヤ先輩」
ん?
伊吹ちゃん??
ドアを指さしてる??
「出てって」
はぁ!?
「いきなり 何!?ヤダよ!」
何で出て行かなくちゃいけないんだ!!
今、頼まれたばかりだぞ!!
「お風呂入りたいの!!」
へ… ?
「ガヤ先輩は、自室でシャワー浴びたかもしれないけど、私はまだなの!!」
あ…
そうだったのか…
「ごめん、じゃあ… 隣で入ってきなよ」
俺の病室で…
「いや!ココがいいの!ガヤ先輩が出てって!」
うっ…
「さぁ、宏光も凛君も!!皆 出てって!!LINEするまで来ちゃダメ!!」
俺たち3人はグイグイと背中を押された。
ピシャン!!
シーン…
「… 悪い」
みつが目を伏せ 溜め息交じりで謝った。
「いや… 大丈夫」
俺も苦笑いだった。
3人で隣の病室へ。
「俺もサッパリしようかな?凛斗、来い、風呂入るぞ」
みつが凛斗と個室に入って行った。
「きゃははは!!」
楽しそうな声。
俺はバタリとベットに寝転んだ。
個室から楽しそうな笑い声が時折聴こえた。
カチャカチャ…
ん?
「そのままでいいですよ… 」
あ…
「30分はじっとしててね」
知らない間に看護師さんが俺に点滴をしていた。
透明の液体がポタポタと落ち、体に入っていく…
「太しゅけ、だいじょうーぶ?」
凛斗…
「ああ、大丈夫。さんきゅーな」
自由な方の手で撫でた。
いつの間にか2人はシャワーを終えていた。
「俺… 少し寝てた?」
みつが頷いた。
「… 1時間くらいかな? … もう少し寝ろ」
寝る…
目を閉じたが…
パチリと開けた。
「点滴 終わったら向こう行く… 伊吹ちゃんに言ってくれる?」
みつが首を振った。
「話しが終わってからな」
話し?
「あー… さっき言ってたことか… 何?」
みつ?
ガタン… ガタン。
「よいしょっと… 凛斗、ココ座って」
みつが俺の横に椅子を持ってきた。
「はーい!」
凛斗が素直に座った。
みつも もう一つの椅子に座った。
シーン…
「何だよ、もったいぶるなよ」
すると凛斗が俺の顔を覗きこんだ。
「おねえちゃ 」
??
「今から話す話… 信じてほしい」
信じてほしい話?
みつと凛斗は不思議な夢の話をゆっくりと語りだした。
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亀猫(プロフ) - 恭子さん» 恭子さん!おはようございます!!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!!わかりやすくですね!わかりました!頑張ってみます!!でも、今までのは書き直しが出来ないのでお勘弁を(>_<) 私の小説を好きって言ってくれて嬉しかったです!ありがとう!! (2015年7月31日 9時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - 気分を害してしまったら申し訳ありませんm(__)mですがホントに亀猫さんの小説はだいすきです生意気言ってすみませんm(__)m (2015年7月29日 19時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらっています(*´∇`*)今頃なのですが大変お恥ずかしながら読解力のないは私どうしても誰が喋ってる場面かわからない部分がありまして頭を悩ませておりますそこで恐れ入りますが是非そこを分かりやすくして欲しいですご検討お願いいたします (2015年7月29日 18時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート20に移行しました。コメをくださる方は、パート20にお願い致します。いつも読んで頂きましてありがとうございました!!(*^_^*) (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 藤北 麗耶さん» 覚えてるよ!!当たり前でーーす!!パート19最後に麗耶ちゃんだなんて!(笑) 学校頑張ってた?忙しかったかな?麗耶ちゃんこそ無理しないでね(*^_^*) では、今からパート20に移行!よしゃ!頑張るぞ!!またよろしくお願いします!! (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年4月29日 13時