なんで?どうして? ページ25
『俺が側にいるから』
きゅ…
その言葉を聞き私は彼の制服の襟を握った。
「…………… ?」
え?なに?
彼が私を… 見つめてる?
鼻から上が見えない為 表情はわからない。
でも、何か言ってるのは確か。
「あの… お姉さん、えっと… 何て言ってるんですか?」
お姉さんを見た。
シーン…
「口を… 」
え… 口?
「ううん、… えっとね、『少し横になる?』って 言ってるわ」
横に?
彼の顔が前を向いた。
すると彼の視線の先、雲の切れ目から見慣れたベットが現れた。
私を抱き ゆっくりベットへ。
「……… 」
うわわ…
「きゃ… 」
あ… でも…
今の…
「ごめん?」
って、言った?
「うん、正解。よくわかったわね」
!!
やった!!
「えへへ!うん!何となくわかったの!当たった〜!」
嬉しい!!
「○○君、良かったわね… わかってくれて」
彼の口元が笑った。
きっと 彼は今、私を見て笑いかけてくれてる…
大好きな笑顔で笑ってくれてる…
絶対そうなのに、私はあなたを思い出せない…
「… っく… ひっ… く… なんでぇ〜… ぅ… っく… 」
頭の中に霞がかかり思い出せない。
「なんでよぉ〜… ぅ〜… 」
バカ…
私の… バカ…
「…… 」
ごめんなさい…
「思い… 出せな… い… 思い出せないのぉ〜… ぅく!」
彼の胸に顔を埋めた。
どうして…
どうして…
どうしてなの… ?
私…
「… っく… 」
ぽんぽん…
ぎゅ… ぅ〜…
ぽんぽん…
全然 思い出せないのに彼の叩く手は優しかった。
「…………」
… うん。
「いてくれるんだよね?」
側に…
彼の口元が笑った。
今、言ったのはきっと…
『大丈夫』
この言葉に違いない。
口の動きがそう言った。
「横になれって」
彼が頷いた。
「うん… わかった」
私は、素直にベットに横になった。
彼は、ベットに座った。
制服の裾をきゅっと握ってスリスリ。
「…… 」
ん?
「今、笑った?」
彼が頷いた。
「何?私 変?」
首を横に振った。
???
「……… …………〜 …… 」
笑って何か言ってる。
「お姉さん、何って言ってるの?」
お姉さんも笑っていた。
2人が笑う。笑顔の2人。
どこか似てる気がするのは なぜだろうか…
「相変わらず、甘えん坊だなぁ〜 お前は、って」
彼が頷きながら私をまた撫でた。
759人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Kis-My-Ft2」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
亀猫(プロフ) - 恭子さん» 恭子さん!おはようございます!!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!!わかりやすくですね!わかりました!頑張ってみます!!でも、今までのは書き直しが出来ないのでお勘弁を(>_<) 私の小説を好きって言ってくれて嬉しかったです!ありがとう!! (2015年7月31日 9時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - 気分を害してしまったら申し訳ありませんm(__)mですがホントに亀猫さんの小説はだいすきです生意気言ってすみませんm(__)m (2015年7月29日 19時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらっています(*´∇`*)今頃なのですが大変お恥ずかしながら読解力のないは私どうしても誰が喋ってる場面かわからない部分がありまして頭を悩ませておりますそこで恐れ入りますが是非そこを分かりやすくして欲しいですご検討お願いいたします (2015年7月29日 18時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート20に移行しました。コメをくださる方は、パート20にお願い致します。いつも読んで頂きましてありがとうございました!!(*^_^*) (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 藤北 麗耶さん» 覚えてるよ!!当たり前でーーす!!パート19最後に麗耶ちゃんだなんて!(笑) 学校頑張ってた?忙しかったかな?麗耶ちゃんこそ無理しないでね(*^_^*) では、今からパート20に移行!よしゃ!頑張るぞ!!またよろしくお願いします!! (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:亀猫 | 作成日時:2015年4月29日 13時