壊れたメダル ページ23
☆☆ 裕太・side ☆☆
思い出のカーネーションの花メダルが再び辻さんの首にかかった。
桜良が口に入れボロボロにしてしまったが辻さんは大事そうに抱え込んだ。
「うっ… うっ… 」
綾瀬が優しく背中をさする…
「綾瀬さ… ま… ありが… とぅ… ござい… ます… 」
泣いて泣いて…
泣けばいい…
泣いた後は笑顔になれるから。
「しゅ〜… じ」
!?
シーン…
「今… 辻さん呼んだ?」
皆が桜良に釘づけ。
「うそ〜… そんなぁ〜」
おい…
娘よ…
「きゃははは!きゃあ!」
きゃあ… じゃない…
「君は、パパでもママでもなく、つーじぃがいいのかい?」
松原医師がわざとらしく言った。
俺でもなく綾瀬でもなく…
「あはは!あ!ほら 抱っこしてもらえ!」
松原医師が俺から桜良を抱き上げ 辻さんの膝の上へ乗せた。
「きゃ〜!!ぅま!ぅま!」
体を揺らし興奮状態の桜良。
泣いていた辻さんが笑顔になってきた。
桜良の笑顔は特効薬だな。
「辻」
?
「これでわかっただろ?お前はこの家族にとって大切な存在だと言うことが」
「お前もいないとダメなんだ」
うん… そう。
「この花メダルの意味、ちゃんと考えるんだ」
辻さんはゆっくり頷いた。
「では、私はそろそろ行くよ。気になる患者がいるし」
患者?… あ、ガヤのことだ!
ドサッ!!
「それから!残りを取りに来い!近日中にだぞ!」
そう言うと松原医師は帰って行った。
「残り… 必ず取りに行ってくださいね」
辻さんが素直に頷いた。
桜良をあやしているうちに 落ち着いてきた辻さん。
「あ!ダメ!!桜良!」
ん?
「辻さん!ごめん!」
!?
あ!
ブチッ!!
「あ… やっちゃた… 」
バカたれ…
「引っ張ればちぎれるに決まってるだろうが… 紙なんだから」
花メダルがとうとう壊れた。
シュンとなった綾瀬。
「… ったく、いいよ、直してやる」
綾瀬が首を振った。
「いい、早と直すもん」
… そうか。
そうだよな、作ったのは2人だもんな。
「いいんですよ、綾瀬様… 私はコレで。… 十分です」
辻さんが笑った。
「ううん、直すの。2人で」
綾瀬…
にっこり笑った綾瀬。
「大丈夫!任せて!」
Vサイン。
「じゃあ、早速 早に電話〜♪」
あ、コイツ… やらないな…
綾瀬はガヤと同じで意外と不器用。
何度 食卓の漬物が綺麗に繋がっていたか わからない…
う〜ん… まぁ、いっか!
早にぃ 頑張れ!!
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亀猫(プロフ) - 恭子さん» 恭子さん!おはようございます!!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!!わかりやすくですね!わかりました!頑張ってみます!!でも、今までのは書き直しが出来ないのでお勘弁を(>_<) 私の小説を好きって言ってくれて嬉しかったです!ありがとう!! (2015年7月31日 9時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - 気分を害してしまったら申し訳ありませんm(__)mですがホントに亀猫さんの小説はだいすきです生意気言ってすみませんm(__)m (2015年7月29日 19時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらっています(*´∇`*)今頃なのですが大変お恥ずかしながら読解力のないは私どうしても誰が喋ってる場面かわからない部分がありまして頭を悩ませておりますそこで恐れ入りますが是非そこを分かりやすくして欲しいですご検討お願いいたします (2015年7月29日 18時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート20に移行しました。コメをくださる方は、パート20にお願い致します。いつも読んで頂きましてありがとうございました!!(*^_^*) (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 藤北 麗耶さん» 覚えてるよ!!当たり前でーーす!!パート19最後に麗耶ちゃんだなんて!(笑) 学校頑張ってた?忙しかったかな?麗耶ちゃんこそ無理しないでね(*^_^*) では、今からパート20に移行!よしゃ!頑張るぞ!!またよろしくお願いします!! (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年4月29日 13時