伝えたい想い ページ15
★☆ 綾瀬・side ★☆
裕太が私からカーネーションで作られたメダルを持った。
汚い字で書いてある『ありがとぅ』を見つめた。
「誰も死なない」
うん…
「辻さんはさ、ガヤが飛び降りそうになって また… 死を招いたと思ったんだ」
「Aちゃんも死の淵にいるから… 」
お母さんの死…
太輔の自 殺 未遂…
Aちゃんの低体温症での昏睡…
「いろんなことが重なって… 自分のせいだと思い込んだ」
うん…
「でも、バカだよ… 皆」
え…
「ガヤもAちゃんも… 辻さんはもっと大バカ」
ゆ…
裕太…
「だって… 言葉はさ、伝えないとわかんない」
え…
「簡単なことなのに… 」
裕太… ?
裕太が花メダルを私にかけた。
「いつもありがと、綾瀬」
「感謝してる… 」
!!
クシャッと笑う裕太。
私が大好きな笑顔。
「な?簡単に幸せになっただろ?」
うん… なった。
「俺が説得してくるからさ… このメダルかけてやってよ、もう一度」
もう一度…
「辻さんを幸せにしよ… 」
うん…
私も立ち上がった。
すると、裕太は私の肩を持った。
「お前はココにいて」
え?
「何で?」
裕太が指をさした。
ソファーでスヤスヤ眠る桜良。
「あと1時間ぐらいで目を覚ます。側にいて」
裕太…
「本当はね… ママがいいんだ」
え… ?
私??
「起きるとね… お前を探してる」
え?
「俺も見るけど、キョロキョロとさ… 探してるんだ」
うそ…
桜良…
「なんだかんださ… ママがいいんだよ」
私…
「だから 頼んだよ」
うん…
裕太が私を撫でた。
「じゃあ、もう一度行って来る」
うん。
「松原医師、行きましょうか」
2人は、たくさんの写真が入った紙袋を持つと出て行った。
私は、一人リビングへ。
ペタンとその場に座った。
「すぅ〜… すぅ〜… 」
可愛い寝息。
「桜良… 」
ちゅ…
「ぅ〜… まぁ〜… ま… 」
あ…
「今、ママって言ったの?」
むにゃむにゃする口元。
裕太…
5歳も年下なのに 愛してやまない人。
愛する旦那様。
そして…
桜良…
裕太の子。
愛する幼き娘。
「好き… 大好きよ」
2人とも。
「辻さん… ううん、つじじ… 思い出して… 」
この感情を…
お母さんが教えてくれた感情…
慈しむことを…
「お母さん… 辻さんを助けて」
お願い…
お母さん…
私は、桜良の小さな手に願いを込めた。
想いが辻さんに伝わりますようにと…
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亀猫(プロフ) - 恭子さん» 恭子さん!おはようございます!!お返事が遅くなってしまって申し訳ありません!!わかりやすくですね!わかりました!頑張ってみます!!でも、今までのは書き直しが出来ないのでお勘弁を(>_<) 私の小説を好きって言ってくれて嬉しかったです!ありがとう!! (2015年7月31日 9時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - 気分を害してしまったら申し訳ありませんm(__)mですがホントに亀猫さんの小説はだいすきです生意気言ってすみませんm(__)m (2015年7月29日 19時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
恭子(プロフ) - いつも楽しみに読ませてもらっています(*´∇`*)今頃なのですが大変お恥ずかしながら読解力のないは私どうしても誰が喋ってる場面かわからない部分がありまして頭を悩ませておりますそこで恐れ入りますが是非そこを分かりやすくして欲しいですご検討お願いいたします (2015年7月29日 18時) (レス) id: eb14d69d05 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 皆様へ。「続・青蘭」はパート20に移行しました。コメをくださる方は、パート20にお願い致します。いつも読んで頂きましてありがとうございました!!(*^_^*) (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
亀猫(プロフ) - 藤北 麗耶さん» 覚えてるよ!!当たり前でーーす!!パート19最後に麗耶ちゃんだなんて!(笑) 学校頑張ってた?忙しかったかな?麗耶ちゃんこそ無理しないでね(*^_^*) では、今からパート20に移行!よしゃ!頑張るぞ!!またよろしくお願いします!! (2015年7月19日 14時) (レス) id: 5525564cd8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亀猫 | 作成日時:2015年4月29日 13時