Lv.19▼.会議の始まり、主の告白 ページ21
幹部は皆集まり、私もその末席に加わらせてもらっている。
「心配かけた。これより、シオンやゴブゾウ達を復活させる為の会議を行う!!」
リムル様の言葉に騒然とする会議室。
彼が元気になったことを喜ぶと同時に決意を抱いたのだ。
「まず俺の意見を言う前に、ファルムス王国や人間に対しての皆の意見を聞かせて欲しい」
その言葉に、幹部の方々が少しずつ話し始める。
『私からも。
ファルムス王国は許せません。神聖なるテンペストに穢らわしき者共が足を踏み入れるなど許されざる行為です。
しかし、それだけでヒト種全てを断ずるのはあまり良い手ではないと考えます。
エレン殿一行含め、人間にも善い者は居ります。断罪を行うにしても、怒りに身を任せ、目的を忘れて一切の交友を断つことは時期尚早であると愚考いたしました。』
私がそう言えば、リムル様は一つ深く頷かれて、次の者に発言を促した。
はぁぁ、絵になるな？！！！
一通り意見が出揃ったところで、リムル様は口を開く。
「皆、聞いてくれ」
そのお声に、即座に視線を向ける。
集まった視線に、リムル様はそっと話し始める。
「俺は元人間の、“転生者”だ」
ざわめきが広がるが、決して口を挟むことはない。
「いわゆる“異世界人”と呼ばれる者と、同じ世界の人間だった。
向こうで死んで、こっちに生まれ変わったんだ。スライムとしてな。
最初は孤独で寂しかったが、そんな俺にも仲間が出来た。お前達だ。
もしかしたら、進化を果たしたお前達が人間に近い姿となったのは、俺の望みが影響したのかもしれない＿＿」
一瞬の一瞥の後、リムル様は話を続ける。
人間を襲わない、というルールのこと
自分がもっと早く帰還していれば良かったということ。
端正な顔を悲しげに歪め、どうにか言葉を紡ぎ出そうとするリムル様を止めたのは、シュナちゃんだった。
次いで、ベニマル君、リグル君…
皆、自分のせいだと言って譲る気がない。
私も、もっと早く来ていれば、と話した。
「いや、だって＿＿元人間が主とか、嫌じゃないのか？」
困惑した様子でリムル様が仰る。
それにきょとんとして配下たちが続ける。
「え？リムル様はリムル様っすよね？」
「私の主はリムル様だけですので、前世がどうのと言われても関係ないかと」
「そんなことを言われても、俺たちにはちょっと難しいです……」
「だな。ハッキリわかるのは、俺達の主がリムル様だ、という事だけだな」
忠誠心高いのは、テンペストの特性だね。
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諒輔 - 更新してー (1月1日 10時) (
レス) @page27 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
紅白の巫女 - 面白すぎる！続きいいい (11月8日 18時) (レス) @page27 id: ecef28fcbd (このIDを非表示/違反報告)
おもろー - さいこーーーーーー！！！ (11月5日 21時) (レス) @page27 id: e900712ad7 (このIDを非表示/違反報告)
珠梨(プロフ) - 細石さん» ディアブロカウントダウン！ (9月30日 12時) (レス) @page27 id: ac62a72ef1 (このIDを非表示/違反報告)
マロン - 初めまして。一気に読みましたので感想を。…………面白すぎだろッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!((失礼いたしました。とても面白い作品ありがとうございます。これからもどうか頑張ってください。 (2022年12月11日 18時) (レス) @page21 id: 24bba1a895 (このIDを非表示/違反報告)
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