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三章・6話 ページ20

ななもりside

るぅとくんの気持ちはどこにあるか。どこにあったとして、どうしたらいいのか。
るぅとくんの気持ちもジェルくんの気持ちも傷つけないように汲み取って道を示す。簡単な話とはいかなかった。
さとみくんところんにも相談するかは迷ったけど、ジェルくんとるぅとくんの口から何も告げていないのならというのはやめた。だけど雰囲気がおかしいことを気にしていたから、許可され次第話したいとは思っている。
そんなこんなで話し合うために莉犬くんの家に来たわけだけども。

「……」
「……」

先程から一向に話が進んでいなかった。

正直、両思いであれば2人の好きにするべきだと思う。叩かれる未来もあるかもしれないが、それも含めてどうするか、どうしたいかを決めるのは第三者ではない。
でもかといって俺らは完全な他人でもない。すとぷりという活動をする中でやっぱり既に快く思わない人もいて、そんな中メンバー間での恋愛となるとグループ全体として批判される可能性がある。そのとき、俺はみんなを守りきれるだろうか。全員が離れ離れになることは避けたい。でもその俺の願望で2人の思いを無視するのもまた違う。
結局はわからないのだ。どうしたらいいのかなんて。

「るぅとくんは、諦めてるような感じで、ジェルはやる気に満ち溢れてる感じかあ」
「本当に2人対極だよね」

突然莉犬くんがふと思い出したかのように携帯を取り出した。

「どうかしたの?」
「そういやジェルにるぅとくんに好きだって伝えとけって言われてたの忘れてました」
「ど直球……!さすがジェルくん」
「あ、でもそうか。るぅとくんがジェル好きかはわからねえのか。揶揄に思われるかなってさっき悩んで何も言えてなかったんだった」

莉犬くんの考えにそうかと思い出した。なんというか、るぅとくんがジェルくんを好きという体で考えすぎている。もし好きな人が別であれば、このタイミングの告白は迷惑になりかねない。

「でも伝えないっていうのもジェルに悪い……いや本人から言うべきだろこういうの」
「……とりあえず俺らは、るぅとくんに話を聞くことが先決なのかもね」

行動の決断をするには情報の開示が不足している。そう思ってるぅとくんに電話をかけて翌日会う約束を取り付けた。

この時の俺らは善意の一択だったと思う。けど、俺らの行動が確実に2人の運命を変えていた。

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せいら(プロフ) - 律@ティアプリさん» ありがとうございます……!めちゃくちゃ励みになります……!頑張ります(*´∀`)♪ワーイ (2019年11月24日 23時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
律@ティアプリ(プロフ) - めちゃめちゃ好みです…!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください(*´∀`*) (2019年11月24日 20時) (レス) id: a2d31bad2e (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - ぱーぷるうさぎ。さん» うわああありがとうございます!小説書くのど初心者なので色々と手探りですがありがたいです…!頑張ります\(^^)/ (2019年11月22日 21時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷるうさぎ。 - この小説とても好きです!これからも頑張ってください (2019年11月22日 20時) (レス) id: 743cd17f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せいら | 作成日時:2019年11月20日 9時

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