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二章・5話(桃青っぽい) ページ12

ジェルside

「本当にお前ら手がかかるな」

そう言って立ち上がるとすぐさま“お前ほどじゃねえわ”と反論が返ってきた。無視してグループラインにカラオケは中止だと伝える。

「ほら、立って。」
「なんだよ急に」

“俺の用事に付き合って“、と告げると怪訝そうな顔つきでさとみがこちらを見た。

「ま、ここまで話聞いてやったってことでいいじゃん」
「揶揄われただけな気するけどな」
「そんなことないって。」

“実際気持ち晴れてきただろ”、と笑うと“まぁ”とそっぽを向かれた。すぐに会計を済ませて店を出る。

(まだるぅちゃんいるかな)

向かったのは当然るぅちゃん達のいるカフェだったのだが、時間を消費したのでまだいるかどうかが不安だった。

(いた……!)

店の外にるぅとくんところんを見つけ駆け寄る。さとみが後ろから焦ったように声をかけてきたが、知るか。お前らはちゃんと話すべきだ。

「俺はるぅとに用あんの。さとみも一緒にいろ!」

そう言ってるぅとの肩を掴む。

「るぅちゃー……」

パシン、とその手が振り解かれた。

「あ……」

驚いたようにるぅとがこちらを見てすぐに目線を外す。その様子に心臓が握り潰されるような痛みが走った。

「ご、ごめん。ジェルくん……」
「いや、べつに……」
「お前らこそ仲直りしろよ」
「そういや、2人さっきから気まずそうだった?」

仲裁している側から突然さとみところんに仲裁される側になった。

「なんでもないよ。ころちゃん、さとみくんに言いたいことないの?」

るぅとに言われ、ころんがさとみの方へ向いた。

「……その、さとみくん」
「な、なに。」

珍しくさとみが動揺していた。ころんもいつもと比べて随分としおらしい。

「……僕のこと、嫌いになったりしてないよね」

おずおずと聞いたころんの言葉にさとみが目を丸くした。

「……は?」

その声は低く、少し怒っているようだった。ころんの肩が小さく揺れる。

「さとみ、落ち着いて。」

さとみは何か言いたげだったが、ころんの言葉を待った。ころんが少しずつ内情を打ち明ける。
断られて不安になった、自分ばっかり好きなのではないかと。
もう一度ころんが自分のこと嫌いになったかと尋ねると、さとみは大きくため息をついた。

「……大好きに決まってんだろ。そんなん。」

そう言った途端ころんの顔が明るくなるのは、俺にとってとても羨ましい情景だった。るぅとの方を見たけど、るぅとはこちらを向きはしなかった。

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せいら(プロフ) - 律@ティアプリさん» ありがとうございます……!めちゃくちゃ励みになります……!頑張ります(*´∀`)♪ワーイ (2019年11月24日 23時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
律@ティアプリ(プロフ) - めちゃめちゃ好みです…!続き楽しみにしてます!更新頑張ってください(*´∀`*) (2019年11月24日 20時) (レス) id: a2d31bad2e (このIDを非表示/違反報告)
せいら(プロフ) - ぱーぷるうさぎ。さん» うわああありがとうございます!小説書くのど初心者なので色々と手探りですがありがたいです…!頑張ります\(^^)/ (2019年11月22日 21時) (レス) id: c2535f97e6 (このIDを非表示/違反報告)
ぱーぷるうさぎ。 - この小説とても好きです!これからも頑張ってください (2019年11月22日 20時) (レス) id: 743cd17f4a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:せいら | 作成日時:2019年11月20日 9時

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