アサシンの間に産まれた娘の時間 ページ8
烏間先生から少し説明を受けた。
烏間先生は私の能力を買って暗殺して欲しい様だ。
確かに、生徒を巻き込むのは危険だ。
依頼内容には護衛も付いている。
私を選ぶのは妥当な判断だ。
しかし、夜叉は使えない。
しかし…コレはアイツからしたら、見せ物だ。
対して此方は暗殺となる。
そうすれば意味は違う。
見せ物は何度でも見せる事ができるが…暗殺は一度きり。
命が散る様は何時も一度しか無いのだから…
私はナイフを手に取る。猿比古と八田君もびっくりしている。私が了承するとは思わなかったらしい…殺気を悟られない様にそっとナイフを撫でる。
うん、いける。
まずは、儚げな眼をしてナイフをもう一度見る。
相手は父ちゃんはいつでもいいぞ〜と呑気な面を構えていた。
そして、私は普通に歩き出した。ナイフを持ったまま、その手にあるナイフの存在感を出来るだけ無くす様に反対の手に少し相手の意識を誘導させる。
あと数歩のところでわざとトンッと相手の肩に体を当てた。
相手はびっくりした様だが、次第に苦痛に顔を歪め始めた。
当然だ。
何故なら私は今、相手の腹にナイフを入れているのだから…
母から直伝の技の1つだ。
異能力を持たない頃に教わった技。
異能を使えない時にはもってこいのものだ。
相手は私を殴ろうとするのはわかっていた。
人は誰しも突然攻撃されたら何かしら抵抗するからだ。
予測していた私は、飛び跳ねながらナイフを相手の体内から抜く。
勿論、重要な臓器を傷つけない様に細心の注意を払っている。
飛び散る、血。
その返り血を一滴たりとも浴びずに私は距離を置き様子を伺う。
相手は倒れた。
少し深めにいれたのだから当たり前か。
とりあえず、これで良しとしよう。
そう考えて先生の指示を待った。
が、やり過ぎだ…と呆れられ、刃物も勿論没収された。
殺せんせーはどうやら臓器に傷1つ付いていないことにえらく感心している様だ。
私はアサシンの娘。
これぐらいなら朝飯前だ。
そのあとはクラスメイトに質問責めにされたが…
まぁ、このクラスだ。少しは仲良くしたいと思ったから両親が政府の直轄アサシンという事を教えた。
あながち間違ってはいない。うん。少し、違うけど!
そうしてクラスに馴染んでいき季節は夏休みへ。
夏休みの合宿に来ていく服は全て猿比古からプレゼントされた。
もう1つだけは両親からのお祝いで探偵社に直接ドレスが届けられたのはまた違う話。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
着物
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翡翠 永礼(プロフ) - 悠紀さん» ありがとうございます!猿比古となるべく絡ませたいとも思っています!これからも宜しくお願いします!更新のお楽しみとのことも嬉しく感じます! (2017年8月4日 15時) (レス) id: b6df0390b8 (このIDを非表示/違反報告)
悠紀(プロフ) - 私は猿比古が大好きなので少しでも猿比古とのお話が増えてくれるのがとても嬉しいです。入院されながらではとても大変だとは思いますが、更新を楽しみにしてます。急に失礼致しました。 (2017年8月4日 15時) (レス) id: 0834501bf5 (このIDを非表示/違反報告)
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