素敵な恋のはじめ方 2nd 【赤】 (ページ14)

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空っぽページ14

･

ガチャン

重たく響く玄関扉の音。

誰もいない真っ暗な部屋に帰る。

まぁ、そりゃそうだ。
一人暮らしやもん。

でも、少し前までは
帰ったら大毅がいたし、

私が大毅の家に帰ることもあったし、

いなくても、そのうちこの家に大毅が来るから
こんなに空気が冷たく感じなかった。

なんやろ…なんでこんなモヤモヤするんやろ…

prrrr.

大毅…！？

＞＞＞小瀧望

のんちゃんか…

『もしもし』

＞＞＞小瀧「あ、今、彼氏さんやと思ったでしょ？」

『いや、そんなことないけど…』

＞＞＞小瀧「嘘やな。声が違う声が」

なんやこいつは…エスパーか…(笑)

『で？要件はなんですか？』

＞＞＞小瀧「あ、そや。おかんがな？Aちゃん家に呼べって言ってんねん」

『え、今？』

＞＞＞小瀧「うん、今」

なんともまあ、急な(笑)

でも、

『おばさんの料理食べたいし…行こうかな』

＞＞＞小瀧「おお！おかん喜ぶわ！前と家の場所ちゃうし、近くまで迎えにいくわ！どこがええ？」

のんちゃんと待ち合わせ場所を決めて、

仕事の服から私服に着替えて

また家を出た。