唐揚げ ページ15
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小瀧「Aちゃん!」
待ち合わせ場所で少し待つと
のんちゃんが小走りでやって来た。
小瀧「ごめん、待った?」
『全然大丈夫。行こ!』
小瀧「うん、こっち」
小瀧「大丈夫?」
『へ?』
他愛もない話をしていたのに突然そう尋ねてきた。
小瀧「実はさ、俺が頼んだんだよね。おかんにAちゃん呼ぶから唐揚げ作って!って」
『え、どうして?』
小瀧「いや…俺、中学上がる時引越したやん?だからAちゃんを元気づける確実な方法をこれしか知らんくてさ」
『唐揚げで元気づくって…(笑)私どんだけ子どもなん(笑)』
小瀧「俺も思ったわ!(笑)Aちゃんも、そんな子供ちゃうやろなって。でも、俺はこれしか知らんから、これしかできんやろ?…昔から、落ち込むと、俺のオカンに唐揚げ頼んどったやん」
『私のお母さん料理下手やったし』
小瀧「それでAちゃんも料理下手やし?(笑)」
『うるさいっ(笑)』
ふと、流星のことを思い出した。
私って、いつも誰かに救われてる。
1人で落ち込んどると、誰かがそっと手を差し伸べてくれてるな…って。
流星もよく、飲みに連れ出してくれてたし。
大毅だって…最初……
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作者名:星菜(seina) | 作成日時:2018年10月24日 1時