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TH「Aっていうんだ!すごく綺麗な名前。おねぇさんにぴったりだ!」
「あの、マフラー、返します。」
私はマフラーを返そうと取ろうとした。
TH「いいよいいよ!おねぇさん寒そうだし貸してあげる!今度あったとき返して?」
「えっ、でも、。」
私が言おうとしたら、手をぎゅっと握られた。
すごく温かい手で、久しぶりに人のぬくもりを感じた。
でもこのぬくもりで思い出すのはグクのことばかりで、さっきまでやんでいた涙がまた溢れてきた。
TH「おねぇさ、、ヌナ、泣かないで?ヌナは泣き顔よりも笑った顔が素敵だよ?」
そう言って私の涙をそっとぬぐってくれた。
それでもグクを思いだすと辛くて、苦しくて涙が止まらない。
TH「ヌナは子供みたいになくなぁ〜(笑)ほら!大丈夫!悲しい記憶ぜーんぶ忘れようよ!そしたらきっと良い事がまってるよ!」
そう言って彼はまた綺麗に微笑んだ。
何故かわからないけど、彼が微笑むとつられて自然と笑顔になる。
私もまた涙目で微笑んでみせた。
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作者名:なつこ | 作成日時:2017年12月3日 23時