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森 鴎外 ページ22

「ただいま戻りましたー!」

ノックもせずに私の執務室の扉を勢い良く開けたのは、案の定Aだった。

「鴎外!」

彼女は私を見つけると、その童顔に満面の笑みを浮かべて走り寄って来た。

組織一の俊足の持ち主だけあって、あっという間に私の胸に飛び込む。

机の上の書類が幾枚か宙を舞うが、Aはそんなこと気にしない。

「おかえり、A」

「えぇ、ただいまです!」

言うなり、ぎゅうっと私に抱きつく。

「何かあったの?」

「今日、太宰様が怖かったんですよう。相変わらずの能面で機関銃を乱射して!」

「あの子は笑った顔は可愛いのにねぇ」

すると、Aは何に怒ったのか頬を膨らませてそっぽを向いた。

「太宰様の方が可愛いですか」

突然拗ね始めたAは、慌てる私の膝から降りると奥の部屋へと向かう。

………いろんな意味で素直だなぁ。

私は足音を忍ばせてAの背後に立つと、彼女を抱き上げた。

一番機嫌が良くなるお姫様だっこ。

「ひゃっ!?鴎外!?」

Aの柔らかな素肌に顔を寄せる。

「拗ねたら可愛い顔が台無しだよ?笑った方がいい」

「う、ん………」

「素直でよろしい」

ねだるように目を閉じてきたAの唇に、お望み通りキスを落とす。

最初は啄むように、次第に唾液を絡めていくと、ちゅくちゅくと密やかな水音が聞こえてきた。





「ふふ。そんな蕩けた顔されたら堪らない」

「骨の髄迄余すところなく愛してあげる」

**********

鴎外「評価よりも先に君を愛そうか」

フランシス・スコット・キー・フィッツジェラルド→←宮沢 賢治



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青鯖ぷりん - 久ちゃぁぁん…高評価するぅぅ‥! (10月17日 21時) (レス) @page11 id: 496914e067 (このIDを非表示/違反報告)
琴音 - だざいさぁぁんさいこぉ! (10月8日 6時) (レス) @page5 id: dfae0f9c2a (このIDを非表示/違反報告)
ゆかりん - フランシスさんすこ (9月15日 22時) (レス) @page23 id: 5c0b36b6f1 (このIDを非表示/違反報告)
猫助 - 最高です! (8月16日 23時) (レス) @page4 id: 0088b760fa (このIDを非表示/違反報告)
千羽鶴 - 梶井さーん!ドSなとこも好き!違うバージョン梶井さんも見たい (6月18日 23時) (レス) @page15 id: ecb3ef0346 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2016年4月8日 21時

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