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別れ ページ10

「そうか。遂に目覚めたか」

首領ーーー森 鴎外 さんはそう言うと、私の肩に手を置いた。

「じゃあ旅立ちだね」

「首領!それはどういう……!」

横に立つ中原さんが言う。

「その異能だったら暗殺系は合わないから……突撃部隊のほうかな」

中原とのペアは解消だ。

続きの言葉も軽く告げられた。

「そして。初の単独任務だ」

「それは早いんじゃない?森さん」

珍しく太宰さんが口を出した。

いつもはただ淡々と任務をこなすだけなのに。

「Aちゃんは組織に入ってそんなに月日が経ってない。まだ中也と引き離すのは早いでしょう」

「んーそんなに難しいものじゃないから大丈夫だよ、太宰。なにせ」

なにせ。

「探偵社へ間者(スパイ)として入ってもらうだけだから」

「なっ……!!」

中原さんはともかく、太宰さんまで驚愕の表情を浮かべている。

……探偵社っていうとあれか。なんか異能もちがいっぱいいるとこだよね?

いきなり殺せ、とか言われなくてよかった。

これ以上中原さんや太宰さんの手を煩わせるわけにはいかない。

「……私はそこで何をすればいいんですか」

「A!」

「ただいつもは社員として働いて、有事の際にはこちらから連絡し、必要があれば社員を消してもらうだけだ。できるよね?」

ここでできませんと言ったらどうなるんだろう。逆に興味がある。

と、少しずれたことを考えながらも、私は頷いた。

「しかし…………っ!!!」

声を上げた太宰さんに、森さんは鋭い視線を向けた。

「しかし、なんだね?」

「……っ…………何も、ありません」

それはよかった、と森さんが立ち上がる。

そのままカーテンが閉められたままの窓際まで歩いていき、

「辛かったら戻って来ていいからね。心配してくれる上司もいることだし」

「はい。できる限り、努力します」

此方を見はしなかったが、森さんがニコリと笑った気がした。





…………えぇ、作者です。どうもです。

長らく放置していてすみませんでしたぁぁぁぁぁ

これから地道に続けられたらいいなぁなんて

見捨てないでくださいお願いします!!!

武装探偵社→←異能



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ワンコンコン - 面白いダス (2019年7月21日 0時) (レス) id: ad92a05ced (このIDを非表示/違反報告)
きみぺ - すごく面白いです!!!更新頑張って下さい!!!めっちゃ応援してます(≧∇≦) (2016年8月8日 21時) (レス) id: f3497d4bfc (このIDを非表示/違反報告)
うちを - 太宰さん!太宰さんお願い致します!何とぞよろしくお願い申し上げますっ! (2016年6月12日 22時) (レス) id: 67f1d4205b (このIDを非表示/違反報告)
久田 螺々亜(プロフ) - 真衣さん» コメントありがとうございます。わ、わかりました……!ご期待を沿えるよう努力致します! (2016年6月1日 23時) (レス) id: a7a03e9879 (このIDを非表示/違反報告)
真衣(プロフ) - 中也オチを頼みます。 (2016年6月1日 20時) (レス) id: f1da17ec5d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:久田 螺々亜 | 作成日時:2015年6月27日 21時

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