108本目(山姥切長義) ページ8
こんのすけと共に、俺たちは主のいる病院へ向かった
「まさか山姥切長義さんが動くとは思いませんでした！」
「…それはどういう意味かな？」
こんのすけの言葉の意味を理解していない訳では無いが、その発言は心外だな
「元は政府の刀のあなたが、政府を信じるなとは…
もしも僕に政府へ報告されてたらどうするんですか？」
こんのすけも意地が悪い、そんな事をするわけないと分かっていたからあの発言をしたというのに
「特命調査の時に俺は忠告した
“不満なら反乱を起こしてもいいが、無事では済まない”と
以前こんのすけ、君も政府の意思に反発し、主を審神者の道へを誘導しただろう？」
俺は政府が顕現した刀だった
本丸に配置したくても俺の写しである山姥切国広の方が扱いやすいということで政府にて監視されることとなったらしい
しかし、後に国広と上手くやって行けると判断した本丸には俺が配置されることとなった
俺には政府の頃の記憶がほとんどない
強いて言うなら、あの特命調査が覚えている最後の記憶
「まったく、僕達は随分とお人好しですね」
苦笑いするこんのすけに俺も頷く
「これも歴史が望む事なのか、それとも確固たる俺たちの意思で動いていることなのか…」
「っと、無駄話がすぎましたね！
急いで主さまの元へ行きましょう！」
話をふってきたのは誰なのやら、こんのすけは歩みの速度を早めた
やはり現世の人たちには俺たちが見えないのか、すれ違う人間に俺たちを止めるものはいなかった
＿＿＿＿
「こんのすけ、どの子か分かるんだろうな？」
誰の目にも止まらないとはいえ、さすがにこの建物を３周したのは俺でも怒りが湧いてくる
「も、もちろんですとも！」
番台、えっとナースステーション？だったかな？にいる看護師に声をかけたくても俺たちは認識されにくい
おかしいですねぇとか言いながらさらに迷子になりそうなこんのすけを止めた
「ちょっと待て、俺が1回だけ見てみたいところがある」
こんのすけに有無を言わせず、集中治療室と書いてある部屋へ向かった
部屋をしらみつぶしに探したら、主の霊力を感じた
その部屋へ向かうと、付き添いの子が頭をコクン、コクンと眠そうにしていた
「やぁ、人間さん
俺は山姥切長義
主の面倒を見てくれてたこと感謝申し上げる」
突然声が聞こえて驚いたのか、勢いよく振り向いた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 164人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
