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『お、お父、さん…！？』
恐る恐る聞こえた声に振り返ると、そこには笑顔の父の姿が見えた
前にも言ったけど、私のお父さんは私が過去に殺めてしまったはず
『な、なんでお父さんが…
霊体、じゃない…よね…』
お父さんの霊はちゃんと召し上げられたはず、じゃあ目の前にいるのは、妖
「霊体でも妖でも無いんだよ？
強いて言うなら、“鬼”かな」
今、心を読んだ？
じゃあ鬼というのも納得出来る
中には大切な人へ化ける鬼もいるからね
「君に祓われた約15年前、しぶとく生き残って復習の機会を狙っていたのさ」
そうか、未熟だった私の失敗だったってこと
ただイタズラに父の命を奪い、この鬼を取り逃がすとは
「でもね、君の父親の思考が頭に流れ込んできたんだよ
“Aを助けて欲しい”ってね」
やめて、お父さんの顔で、お父さんの声でそんな事を言わないで
「そんな事するはずないけどなァっ！！
誰が自分を殺ろうとした餓鬼を助けるっ！」
『今すぐ私の目の前から消えろっ！！』
構えても意味が無いのに、私は札を構えた
「お前もそう思うよな？
自分を殺したやつをなんで助けたいって思うんだって
あはははっ！ただの犬死だったのにな！！」
こういう鬼は心を弱らせてから取り憑く考えだ
のってはいけない
分かっているけど
父親を殺めてしまった私はどうしても考えてしまう
私がお父さんを殺してしまった
自分が助かるために…お父さんがそう言ったから…
色んな感情が頭の中を支配する
『そうだよ。私がお父さんを殺したよ
私がお母さんを死に追いやったよ
おじいちゃんにも迷惑をかけた
でも、後悔はしてないっ！！それが私だっ！』
気づけば涙が出ていた
思ってることと喋ってることは多分噛み合っていないと思う
それでも喋らないと、弱い自分に負ける気がした
「家族を殺してまで生きたいか？
その考えは嫌いじゃないぜ」
目の前の鬼はもう父の姿をしていなかった
ただの黒いモヤの状態になっていた
「お前が受けた呪いを利用すればここを出してやることが出来る
ただし、半分鬼になるがな」
急な鬼の申し出に、正直戸惑った
「はぁ、わかりやすく言うと我の力をくれてやる」
つまりこいつは私次第でここを出られるってことを言いたいの？
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
