113本目 ページ13
＿＿＿ぉいっ！
誰かの声が聞こえる
＿＿＿＿起きろっ！！
起きろ？
そういえば起こしてってこんのすけに言ったっけ
でもこんのすけはこんな言葉使わない
「起きろと言っている！」
頬に鋭い痛みを感じて目を開けた
『ちょっとな…に…
え、国広？』
私の目には想像してたもふもふのこんのすけではなく、黄金に近い髪で紅い瞳の国広が不機嫌そうな顔で私を見下ろしていた
「やっと起きたか
こんのすけがなかなか起きないと嘆いていたぞ」
やれやれと言った口調だけど、私は講義の視線を向ける
『でも頬をつねるなんて、女性の扱いがなってないんじゃないの？』
軋む体を動かし、上体を起こした
痛みはあるけど動けないほどではない
「僕は主様が起きないのではと心配になっただけです！
山姥切さんが来なかったら僕まで倒れてますよ！」
そこ自慢するところ？と思いながらも、私はごめんと呟きこんのすけの頭を撫でた
『さて、国広も来た事だし本丸に帰るか』
「おい！それは願ってもない事だがまだ安静にしていた方がいいんだろう！？」
すごい剣幕で叫ばれたけど私は平然とした態度で国広を見た
『あんたが来たってことは本丸がなんかあったんじゃないの？
それに傷ならもう大丈夫だよ』
そう言って入院服の上を脱いだ
自分でも見るのは初めてだけど、縫い傷がすっかり消えてる
今の医療は凄いね、糸が溶けるなんで
「な、どういう、事だ？」
唖然とするとは仕方がない
私だってすごく驚いてる
『私もよく分からないけど、少なくとも鈴音さんにこの呪いを貰った時から体の傷の治りは早くなったよ』
「…少し気になるな
本当に体は大丈夫なんだろうな？」
私の顔をマジマジと見てきた
まだ嘘ついてると疑っているんだろう
でも嘘はついてないもん
『大丈夫だって！
時間が無いんでしょ？
説明は移動しながら聞きます』
国広が持ってきてくれた服に着替えながら返事を返した
「おい！俺が目を瞑ってから脱いでくれっ！」
国広は顔を真っ赤にして手で両目を覆っていた
何を今更と思いながらも着替えを進めた
って、
国広さんよぉ
『なんで持ってきたのが巫女服なのよっ！！』
「俺にふぁっしょんせんすとやらを求めるなっ！」
『そんな事言ってないわっ！！』
と、集中治療室に私の怒号が響いたのでした
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
