114本目 ページ14
『ったくもう、余計な体力使わせないでよね』
「それはこっちのセリフだ」
着替え終わり、準備が出来たところで国広が私を抱えた
いわゆるお姫様抱っこね
歩けると言ってるのに体力を温存しておけとさ
そういう優しいところが好きなんだけど…
「もぅ!いつまでもやめてください!」
こんのすけに怒られた
国広を見るとちょうどこっちを見たらしく目がぱっちりとあった
お互いに笑い、病室から出ようとドアに手をかけた
「横山さん?どうかしました?
きゃぁぁっ!?あなたは誰ですか!?」
タイミングよく看護婦さんが夜の巡回で来てしまった
国広の姿が見えているのはおそらく私がそばにいるせいでしょうね
面白いことに看護婦さんが入口を塞ぐように震えながらたっている
つまり出口を塞がれてしまったというわけですな
『仕方ないか…
看護婦さんお世話になりました、お代は後ほど』
国広に抱かれたままそう伝えて頭を下げた
「もう行くぞ」
国広の言葉に頷き、入口が塞がれてる今、窓から飛び降りた
看護婦さんが絶叫あげたのが後ろから聞こえたけど、まぁ気にしてられないよねぇ〜
私の体を考えて地面を走ってくれてるんだけど、内臓を掴まれているかのように腹部が痛い
『走りながらで大変だろうけど、ちゃんと説明して』
涙目になってるし、痛くて声が低くなっている
思わず国広を掴む手の力が強くなってしまった
「ああ、そうだったな」
思い出したように国広は何があったかを話してくれた
____数時間前
「戻ったぞ、国広」
長義は国広の元へ行き、自分で見た事を話した
少しだけ国広の表情が和らいだ
「分かった、手間をかけたな」
国広がいた場所は、霧幻と鈴音がいる部屋の縁側だった
「一つ気になったんだが、本丸を覆う結界はいつ消えたんだ?
お前も本丸の外に出れたんだろう?」
国広の横にたち、遠くの山を見ながら長義は問いかけた
「確かに、言われてみれば外部と行き来できるようになっていたな」
国広も長義にならい、遠くの山を見つめていると、入口付近に人間の気配を感じた
部屋には2人とも揃っているし、Aはまだ動けない
「感じたか?国広」
「人間か?何故…」
悩んだところで仕方がないと、国広は正面の門へ向かった
「宮野愛!!横山A貴様らに逮捕状が出ている!!」
164人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます!この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…!改めましてご閲覧ありがとうございます!更新頑張りたいと思います! (2020年1月24日 9時) (レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夷空斗 | 作成日時:2020年1月21日 23時