101本目 ページ1
「追いついてくるのが早いのね
本丸は放っておいてもいいのかしら？ 」
未だに苦しそうな顔をしている
自分で望んでやっているわけじゃないと、私の中で無理やり解釈をする
『私の本丸の刀たちは優秀ですから』
「私の本丸よ！！
見習いのあんたなんかの本丸じゃないわ！！」
感情を顕にし、鈴音さんは叫んだ
「もう、疲れたわ…
いい加減に抵抗はやめなさいよ」
そういうと、鈴音さんはどこからか札を出した
あの札には見覚えがある
「私の思い通りに壊れないなんて、認めない
あなたの存在が全てを狂わせた！」
やはり破壊の札のようね
鈴音さんは破壊の札を何枚も私に向かってなげつけた
札の威力は分かっている
あえて私は札を全部受けた
『ぐぅぅっ！！
い、いったぁ…』
わかりやすく言うなら金属のバットで腕と足を殴られたくらい？
正直、あの神社でやった脱臼よりはマシ
痛みをこらえて鈴音さんの元にゆっくりと歩み寄る
「来るな、来るなぁぁっ！！」
そう叫びながら、さっきより威力の強い札をなげつけてくる
私はそれも全て受ける
もう腕が落ちそうなくらい痛いし、足だって動かせない、引きずるしかない
お腹だって痛すぎて今すぐ蹲りたい
でも、あの人の泣きながら札を投げる行動を見ると、私の痛みなんかどうでも良く感じてしまう
鈴音さんを受け止める方法はこれしかない
私が反抗してもますます逆上させるだけだし、そもそも反抗する気は無い
だとしたらこうして攻撃を受け止めるしかない
『ほら、私は平気、です…』
そうほほ笑みかける
「な、なによ…なんなのよ…っ！！
私をバカにしないで！！」
そう叫びながら、霊力で色が黒く染った札を投げた
ああ、あれが当たったら一溜りもないな…
なんて呑気なことを考えて飛んでくる札を受けた
『うっ…
カハッ…！』
私は口から血を吐き出した
今のでどこか潰れた気がする
最後まで、人の役に立てなかったな…
せめて、せめて鈴音さんに普通の人として残りの人生を生きて欲しかった
目の前が暗くなる
体の感覚が徐々に無くなる…
「な、なぜ、ここにいるの…！？」
鈴音さんの悲痛な叫びが耳に入る
「兄様っ！なぜ刀剣といるのですか！！？」
そっ、か…
国広、戻って、来たんだ…ね＿＿＿＿
＿＿＿＿、
…
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夷空斗(プロフ) - 悟空とサトシの子供てw例えが独特wさん» コメントありがとうございます！この本丸では仲良くして欲しいなと思いお互いが名前でちゃんと呼んでくれたら嬉しいなと…！改めましてご閲覧ありがとうございます！更新頑張りたいと思います！ (2020年1月24日 9時) (
レス) id: f72fb144b6 (このIDを非表示/違反報告)
悟空とサトシの子供てw例えが独特w(プロフ) - ふぁっ、ちょぎが国広呼び…てぇてぇですなぁ。あ、ずっと前から拝見させていただいてます、更新楽しみにしています! (2020年1月23日 16時) (レス) id: e085487720 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2020年1月21日 23時
