鶴が七十二人 ページ24
驚きすぎて声が出ない
名前を呼んでくれた鶴丸は元の色、透き通ったような綺麗な白い色に戻っていた
彼はバツが悪そうな顔をしてから、私を抱きしめてくれた
『あ……う、うぅ……っ！！』
鶴丸に抱きしめられると、涙を止めるどころか止まらなくなった
やっと……、やっと届いた
「怖い思いさせて悪かったな…
ほら、もう泣くな」
そう言いながら頭を撫でてくれた
いつもいる人が急にいなくなる
その怖さを痛感した
そして戻ってきた時はどうしたらいいか分からないくらい嬉しい
「A、まさかと思うが一人で来たのか？」
私を綾しながら鶴丸は聞いてきた
『違う、四部、隊、結成して、来たの……』
安心したからかは分からない
急に息が苦しくなってきた
普通に息をするのが辛い
頭を鉄を載せられてるみたいで思い
「分かった、じゃあそいつらと合流しないとな
…っておいっ！体が冷たいじゃないか！」
鶴丸が何か言っているみたいだけど、ノイズが入っているみたいでうまく聞き取れない
いつの間にか私は自分で体勢を保てなくなっていた
抱きしめられていた鶴丸に体重を預けていたみたい
鶴丸に抱き上げられ、私達は血なまぐさい部屋を出た
＿＿＿＿
刀澤さんの部屋に戻ると部屋の主がいなくなっていた
それに第三部隊、一期達の姿も見当たらない
「鶴丸、ようやく戻ったか」
後ろから三日月の声が聞こえた気がする
「三日月っ！？
ああ、済まなかったな
四部隊って聞いてたが、三部隊しかいないのは何故だ？」
私の思っている事を鶴丸は聞いてくれた
「一期達、第三部隊はお前の元主を連れ、政府の元へ行ってくれている」
なるほどね、さすが一期
粟田口の長兄は伊達じゃない
「っと、そうだ！
Aの様子が変なんだっ！」
べつに変じゃないけど
なんだか少し眠たいだけ
思いまぶたを閉じると、鶴丸の焦った声が飛んできた
「おいっ！まだ寝るなっ！！
今寝たらダメだっ！！」
鶴丸の声を聞いた今剣がいち早く反応した
「いそいでほんまるにもどりましょう！」
目を閉じたら、声がはっきり聞こえるようになった
自分でもわかる
さっき鶴丸を戻そうとした時に霊力を使いすぎたんだ
もう、長くないって感じかな
嫌だ…
私、まだ死にたくないよ……
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夷空斗(プロフ) - 蒼い薔薇さん» コメントありがとうございます！なんとか完結させることが出来ました！この話を読んでいただきありがとうございます！！ (2018年9月29日 19時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼い薔薇(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の展開には、ウルっと涙腺が緩んでしまいました！この小説を読んで鶴丸がもっっと好きになってしまいました。本当に最高の作品でした。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 私もいつもコメントを返していただけて嬉しいです！コメントを通して作品の励みにしていただけて、お話できて良かったです！次作を書かれるのならばすごく楽しみです！こちらこそこの作品に出会わせていただいてありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さん、いつもコメントありがとうございます！本当に励まされました！素晴らしい作品と言っていただき、本当に嬉しいです！！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 毎日この話を読むためにこのサイトを開いて更新を楽しみにしていました。完結したのだと知って涙が止まりません…本当に素晴らしい作品でした…。夢主ちゃんと鶴丸が向こうの世界で幸せになってくれればと思います。完結おめでとうございます！この作品が大好きです！！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年9月2日 0時
