鶴が六十八人 ページ20
『薬研、話してみて』
「話す前に約束してくれ
大将を含め、みんなで無事に帰城すると」
薬研の言い方に少しドキッとした
命を投げ出したいわけじゃないけど、鶴丸を助けられるなら何でもしたい
私は薬研の言葉に頷いた
「まず、俺達が部隊を組んであちらさんに潜入する。そこで誰かがあの女と鶴の旦那の動きを止める。その隙に大将が鶴の旦那を助ける」
一番単純だけど難しい作戦だ
部隊編成を誤らないといいけど、未熟な私で大丈夫だろうか
「主、私達で編成を決めてもよろしいですか？」
一期が突然編成を組むと言ってきた
私は別に構わない
しかし、任せるのはなんか申し訳ない
『分かった、部隊編成はみんなに任せるよ
話は聞いててもいい？』
みんなはもちろんと言ってくれた
そして、言い出しっぺの一期じゃなく、山姥切が司会を始めた
合計で四部隊結成するっていうことまでは記憶にあるけどそこから先は寝てしまったらしい…
＿＿＿＿
『ッハ！！』
目が覚めると自分の部屋で、燭台切が襖に寄りかかる感じで寝ていた
私が体を起こすと、それに気づいたのかゆっくりと目を開けた
「おはよう、体はどう？」
『元気すぎるかな〜』
“良かった”と微笑み、燭台切は立ち上がった
「僕は広間に行ってるから、着替えとかしたらおいで」
燭台切が部屋を出てから自分の格好を見るとパジャマのボタンが取れていた
顔を真っ赤にさせながら私はいつもの巫女服に着替え、鶴丸の羽織と手甲を身に付ける
そして髪を下ろし、鶴のピンで前髪を留め、広間へ向かった
＿＿＿＿
『昨日は寝ちゃってすみませんでした…』
そう言うと、皆が一斉に笑い出した
『むっちゃん！編成について！』
顔を再び赤くさせながら、私は陸奥守に強く当たった
「おまさんは酷いやっちゃのぅ…
第一部隊は主の援護と鶴丸の拘束、第二部隊はあの女の拘束じゃ！第三部隊は建物特攻隊、第四部隊は殿じゃ」
陸奥守がそこまで言うと次に大倶利伽羅たちが部隊編成を教えてくれた
「第一部隊、隊長大倶利伽羅
隊員は光忠、貞、山姥切、岩融、今剣、以上だ」
「第二部隊の隊長、和泉守兼定だ
隊員は加州、大和守、国広、山伏、陸奥守だ」
「第三部隊、隊長、一期一振
隊長、鯰尾、骨喰、薬研、乱、厚です」
「第四部隊隊長、三日月宗近
石切丸、日本号、太郎太刀、次郎太刀、以上だ」
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夷空斗(プロフ) - 蒼い薔薇さん» コメントありがとうございます！なんとか完結させることが出来ました！この話を読んでいただきありがとうございます！！ (2018年9月29日 19時) (
レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
蒼い薔薇(プロフ) - 完結おめでとうございます！最後の展開には、ウルっと涙腺が緩んでしまいました！この小説を読んで鶴丸がもっっと好きになってしまいました。本当に最高の作品でした。 (2018年9月29日 0時) (レス) id: ac233dda56 (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 私もいつもコメントを返していただけて嬉しいです！コメントを通して作品の励みにしていただけて、お話できて良かったです！次作を書かれるのならばすごく楽しみです！こちらこそこの作品に出会わせていただいてありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
夷空斗(プロフ) - 紗衣さん» 紗衣さん、いつもコメントありがとうございます！本当に励まされました！素晴らしい作品と言っていただき、本当に嬉しいです！！最後まで読んでくださり、本当にありがとうございます！ (2018年9月17日 22時) (レス) id: 607aafe4eb (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - 毎日この話を読むためにこのサイトを開いて更新を楽しみにしていました。完結したのだと知って涙が止まりません…本当に素晴らしい作品でした…。夢主ちゃんと鶴丸が向こうの世界で幸せになってくれればと思います。完結おめでとうございます！この作品が大好きです！！ (2018年9月17日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夷空斗 | 作成日時：2018年9月2日 0時
