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窓の下で気持ち良さそうに眠る猫
近づいてそっと毛を撫でてみる


「気持ちい…
コウタ、起きて」


一瞬にして人間の姿になった


コ「おはよ、Aちゃん」


そう言ってフニャって笑う
その笑顔は私の心を暖かくした


「おはよう、コウタ」




次は棚の中で眠る猫に近づく
怖いイメージがあったから
恐る恐る手を伸ばしてみる


「わっ」


手が触れるまで
あと1センチ
先手はヒカルだった
私が触れるその少し前に
ヒカルは起きて
一瞬にして人間となった


「ヒ…カル、おはよ」


ヒ「ん、はよ」


「えっ」


頭を2回ぽんぽん
としてケイの所へ行ったヒカル
今のは無意識なのか否か
触られるのは嫌だが
自ら触るのは良しといったとこか




そして棚の上を見上げる
どうやって起こそうか


「ユウヤ、起きて」


とりあえず名前を呼んでみた


ユ「はよ」


耳元で囁くような低音ボイス
溶けてしまいそうなそのボイス
その持ち主は
いつの間に降りてきたのか
人間の姿になったユウヤだった


「…おはよ」




あとは…ダイキか
何故か私の上で眠っていた猫


猫だから良いものの
仮にも同い年の男の子な訳で
良いのか悪いのか


ダイキを持ち上げて膝の上に乗せる
…可愛い


「ダイキ、起きて」


起きない
ケイから言われていた
ダイキは手間がかかると
私は今、それを実感した


膝の上でスヤスヤ眠る猫
ダイキを揺さぶる


「ダ〜イ〜キ〜」


持ち上げた時点で起きなかった
だから手強いとは思ったけど
まさかここまでとは…


ケ「あー、ごめんA」


「んー、大丈夫」


ケ「俺に任せて」


そう言ってウィンクを決めたケイ
何をするのかと思ったら


ケ「ダイキの大好きな
オムライス作ったのにな〜
ダイキが起きないなら
俺が食べちゃおうかな〜」


「わっ」


ダ「オムライス!?
って…え!?…ごめんAちゃん」


いきなり人間になって
オムライスと叫んだダイキは
私の膝の上に座っている
私と向かい合わせで


「大丈夫だよ
でも、そろそろ降りて?」


ダ「ああぁっごめん」


「大丈夫だって」




ケ「はいはい、
ダイキも起きたことだしメシ食うぞ」


「はーい」

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2018年8月15日 12時

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