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74. ページ24

「あら、Aちゃん?」



『佐藤刑事!』



最後に会ったのはあの観覧車爆発事件の時かもしれない。



『どうしたんですか?こんなところで。』



「今から帰るの。当番明けだから。」



『ってことは、今日は非番ってわけですね。』



「そういうこと。」



警察は大変そうだ、とつくづく思う。



いつも死と隣り合わせの仕事。



それに加え体力も必要だし、丸一日事件の調査で潰れることもある。



非番だったのに呼び出されるなんてざらにあるだろう。



『警察官って大変...。』



思わず弱々しく口に出すと、佐藤刑事は微笑んだ。



「警察官になる意志はどうしたの?」



『ちゃーんと、ここにありますよ!』



そう言って胸を拳で叩く。



「未来の日本は任せたわよ。」



『お任せ下さい!』



まだ不慣れな敬礼を本物の警察官に見せる。



『佐藤刑事も、陣平さんのこと、頑張ってくださいね。』



「松田くん?」



『私が頑張って連れ戻した人材なんです!大事にしてくださいよ。』



すっかり自分のことで精一杯で忘れていたが、佐藤刑事は陣平さんのことが好きなのだ。



あれからどうなったのだろう。



なにか進展はあったのだろうか。



『...でも、バレンタイン貰って喜ぶなんて、ちょっと私の事振り回しすぎじゃないの...。』

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作者名:hjnPRvuDEVdasep | 作成日時:2022年10月17日 22時

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