離したくない ページ2
それにしても、リョーマくんの綺麗な寝顔。
薄く開けられた唇から微かに聞こえる規則正しい寝息、閉じた目の長いまつげ。
……なんかリョーマくんの寝てる姿って…エ、エｒ…
って、弟に対して何考えてるの私ッ！？
「……ん…」
すると、リョーマくんが少しだけ声を漏らしながら寝返りを打った。
起こしちゃったかな…せめて布団くらいはかけておかないと。
私はリョーマくんに歩み寄り、そっと布団をかけてあげようとする。
「……ッ…！？」
すると突然、ベッドの上から手が伸びてきて、私は強引に抱き寄せられた。
「……ッ…リョーマくん…！！///」
リョーマくんはベッドの上で私を抱きしめたまま、耳元に唇を寄せる。
「おかえり、A。……いい匂い…」
リョーマくんは私の濡れた髪を、サラっと指ですくった。
「い、いつから起きてたのッ…！？」
「Aが戻ってきたときから」
……私はまたリョーマくんに遊ばれてたのか。
「ていうか、離してッ…！」
こんなに近い距離じゃ、緊張して呼吸もままならない。
「……嫌だ、離したくない」
「リョーマくん…？」
「誰のモノでもなく…俺だけのモノになってよ…」
そう言ったリョーマくんの声は、今までより少しトーンが低い。
心なしか、少しだけ悲しそうな声にも聞こえた。
「……なーんてね。びっくりした？」
「……え…え？」
するとリョーマくんはやっと私から離れて、大きなあくびをした。
「俺、ちょっと飲み物買ってくる。Aもなんか飲む？」
「あ…私も一緒に行くよ？」
「いいよ、アンタは待ってて。で、何がいい？」
「じゃ、じゃあ…オレンジジュース…」
「了解」
リョーマくんは鍵を持って、部屋を出て行ってしまった。
……さっきの真剣そうな…あれは何だったんだろう…
とても冗談を言ってるようには聞こえなかったけど…
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 129人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「テニスの王子様」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやめ - 話は、長いけどリョーマ君最高 ４もきになる (2015年2月23日 17時) (
レス) id: 29edf9bf39 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - 続編(＋４＋)できました！よろしくお願いします！！ (2012年8月15日 10時) (携帯から) (レス) id: 508a72acb1 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - サヤカさん» 【サヤカちゃん＊】私は中３です！！こんなヒマそうだけど受験生ｗｗよければ続編、＋４＋もよろしくお願いします！ (2012年8月15日 10時) (携帯から) (レス) id: 508a72acb1 (このIDを非表示/違反報告)
朔弥(プロフ) - ちなさん» 【ちな＊】想像力豊かって褒め言葉じゃん！私もよく言われるｗｗそして、＋４＋もよければよろしくお願いします← (2012年8月15日 9時) (携帯から) (レス) id: 508a72acb1 (このIDを非表示/違反報告)
ちな(プロフ) - そうやねｗ特技が妄想とかｗｗでもあたし発想力豊かって言われるわぁｗん〜嬉しくないねｗｗ (2012年8月14日 22時) (レス) id: 5735372ab3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：朔弥 | 作成日時：2012年7月23日 19時
