01 . 呪いの音色 ページ2
___…
高等部に進級して、約三ヶ月の月日が流れた。
今は、推薦で男子バスケ部の一軍マネージャーを務めている。
『
綺麗なストレートの長い黒髪ロングヘアに、
鮮血のように赤く、大きな瞳を持った、同じ一軍マネージャーだ。
スラッとした長身が特徴的で、きーちゃんと同じ、モデルをしている。
清純派の美少女で、先輩程じゃないけど、凄く綺麗だ。
全校生徒の九割以上が、先輩と比べてると思う。
先輩、綺麗過ぎるんだもん。
「 先輩、いつ帰ってくるのかなぁ… 」
「 …皆さんがよく話してる
「 えっと、凄く美人で優しい…聖母みたいな人なの!!全校女子の、憧れ的存在!! 」
「 そ、そうなんですか。私も一度お会いしたいです。 」
ミサちゃんにも、会わせてあげたいなぁ。
でも、部活の時とかも他のマネ達に、囲まれちゃうだろうし…
いつ会わせよう。
ミサちゃんと雰囲気とか、性格とか、ちょっと似てるし、絶対気が合いそう!!
「 その聖雪先輩って、今、どこにいるんですか? 」
「 短期留学、繰り返してるんだ。そろそろ帰ってくる時期らしいけど… 」
『 …ふふっ……流石だね、さつきちゃん。相変わらず、耳がいい。 』
ミサちゃんや、私の声じゃない。天の音色と錯覚する程、綺麗で独特な声。
こんな、人間離れした声を出せるのは、世界中で一人だけ。
パッと振り向くと、髪をポニーテールに纏めた、美しい女性。
制服を着ていないが、間違いなく聖雪先輩だ。
肩と二の腕を出した肘丈の黒いトップスに、白のタイトスカート。
あまり肌を露出しない先輩にしては、珍しく肩と二の腕を出している。
やっぱり、どんな服でも似合うなぁ。
服装もグッと女性らしくなって、綺麗になった。大人っぽくなった。
「 え、えっと、もしかしなくても、聖雪先輩ですか? 」
『 …うん、そうだよね。ボクが聖雪先輩。よろしくね、夜野さん。 』
「 ど、どうして、私の名を? 」
『 全校生徒の名前、覚えているんだ。数が多くて大変だよ。 』
「 ……み、聖雪先輩!!また、また会えて、凄く嬉しいです!! 」
会いたかった。やっと会えた。
憧れの、聖雪先輩に会えた。多分生徒の中じゃ、一番最初だ。
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