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Toothbrush|41 ページ42






__松田が消えてしまう事を告白され、彼に一つだけ問い正した




『消えるって__い、つ?』



「__あと、3日後」





返答を受けて如何せん憤慨した。ふざけるな、あと3日だって?どうしてもっと早く教えてくれなかったんだ





...そんな事、言える立場でも、権利も、資格も無い




だから私は言ったのだ




『じゃ、あ。残りまでに、アンタとの思い出作っとかなきゃ...ね、』




バカみたいに見え透いた引きつり笑みを浮かべて



__嘘をついてる訳じゃない。少なくとも本心ではあったが、本当にこれだけかと問われれば何処か違う気がしてならない



しかし勿論仕事を休む訳にもいかず、思い出なんて全く持って作れないのだ



そんなこんなで。とうとう松田がこの世に存在出来る残り一日になってしまった



カウントダウンは既に切っており、私は変わらず警視庁におり...って感じで



心ここに在らずという訳にもいかず、まだ誰も来てないのを良いことにコンビニへ向かった



**



『(目冷ましにブラックでも飲もうか)』



コンビニへ着くと早々ボックスを開いてブラックを取り出す。普段じゃ絶対考えられない事だ



レジに向かい会計へ持っていく



『すみません。煙草も一つ頼めますか』




いくら松田が消える状況であろうと彼との約束は忘れてはおらず、今日で最後の煙草を頼んだ




『...72番をお願いします』





刹那、ある事に気付く





『(72番__?)』




千円札を一枚おき、お釣りを受けとる手は微動していた



早足で自動ドアから外へ出る




__待って、今日が松田の最後の日で。3年前の杯戸町観覧車による事件も




共通しているのは、72番




『(...何で、)』



ただの偶然?そんな事ってある?




そこでふと我に返った




待てよ、松田は初めて現れた日に申し出てきたのだ




「今日を120番からスタートして、これから毎日その番数を減らした煙草を買ってきてほしい」__と。




『(まさか松田、)』




今日が72番になる事も。それがいつなのかなんて事も全部。





『最初から、知ってた...?』




一度思い込んでは居ても立ってもいられず、その場から駆け出した




**




「高木君、ちょっと」



「どうしました?佐藤さん」



「...A、見てない?」



「西城刑事ですか?いえ、まだ...」



二人はその場に立ち止まって首をかしげた



「おかしいわね、まだ来てないなんて。無断欠勤するような人じゃないのに」

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設定タグ:名探偵コナン , 松田陣平   
作品ジャンル:恋愛
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ふぐひらめ(プロフ) - 自分の目が土偶のように腫れあがってしまいました。松田も西城ちゃんも悪くないんだよなぁ、でも報われねぇんだよなぁ…。もし余裕が出来ましたら、この二人の普通にイチャコラしてる話が読みたいです!生前の、になるのか別世界パロになるのかはお任せします。 (10月9日 11時) (レス) @page50 id: 63e1c883be (このIDを非表示/違反報告)
輪廻(プロフ) - 大変面白く、続きが気になってしまって一日で読破してしまいました…何処を探しても、こんなに泣いて考えさせられた小説はありません…!素晴らしい作品を、本当に有難う御座います! (9月30日 9時) (レス) @page50 id: 6cfce3c49c (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 何度見ても涙が止まらないです。本当に、なんで死んでしまったのでしょうかね (5月7日 14時) (レス) id: 86ac079c04 (このIDを非表示/違反報告)
kaki - こんばんは。何度も何度も読んでも涙が止まらないです、、涙が枯れるかと心配になるほど、出てきます。素敵なお話をありがとうございました。 (5月6日 23時) (レス) id: 9254c6c927 (このIDを非表示/違反報告)
ミートボール(プロフ) - こんばんは。初めて小説を読んで声が出るくらい泣きました。とても読み応えがあって、「何度でも読みたい」と思う物語でした、、!たくさん小説がある中でこの小説に出会えて本当に良かったと思いました。素敵な作品を描いてくださって本当にありがとうございました。 (2023年3月21日 0時) (レス) @page50 id: abe3749231 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リンドウ | 作成日時:2019年8月12日 2時

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