貴方だったのね。

２８話 ページ30

炭治郎side




やっぱり、本当にAには俺と禰豆子達の記憶が無いらしい。



女将さんに連れて行かれる間、昔の話をしてみたが何一つ覚え居なかった



しのぶさんには、過度なストレスによる記憶障害って言われた時は本当にAを、追い出した事を後悔した



潜入先についてから、女将さんにAは美人だから、いい着物を着せた方がいいとの事で着付けて貰うためにAは、着物脱ぐと複数箇所に古い傷がいくつもあった



とても女の子の身体とは思えない程痛々しい。


なんて馬鹿な真似をしたんだ！愛美に騙されて居たとはいえ、俺は鼻が効くのに何も感じ取ることすら出来ていなかった。


ごめん、ごめんな！


俺は、手をグリッと握り締めていると






「そんな手を握り締めちゃって平気なの？それと、さっきからぼーっとしてるみたいだけど。後、顔怖い」






炭「ご、ごめん。なんでもない」







女将「蜜奈ちゃーん。あの、お部屋の方にお酒を注いであげてー」







「分かりました」







行ってしまった.......。



出来る事なら、記憶を取り戻して欲しく無いと思う自分がいる。


あんな、苦しい過去を思い出してしまったらAはどう思うんだ？



思い出して欲しいと言う気持ちと思い出して欲しくないって言う気持ちが、半々にあって........






A、ごめんな。情けない兄ちゃんで

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