検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:6,246 hit

8話 ページ8

すみれさんの手紙にはこう書いてあった。



________

幻太郎さんへ



幻太郎さん、ごめんなさい。本当にごめんなさい。私に手紙なんて書く資格なんてない事も分かってます。ファンレターもこれで最後にします。

でも...でも、これだけは言わせて下さい。私は、幻太郎さんが大好きです。お付き合い出来た事も好きだと告白された時も本当は嬉しかったんです。

もし幻太郎さんが、他の有名人と結婚したら心から祝福するつもりでした。推しの幸せを願うのが本当のファンの務めだと思ったから。

私は、まだ役者の卵で何の取り柄もない大学生です。だから、最初は何かの聞き間違えだ。漫画やドラマの世界だけだ。こんな事...。と、決め付けていました。

幻太郎さんだって、1人の人間で普通に恋をする。その相手が私だったのだと思った瞬間、もう逃げるのを辞めようと思いました。



そうだ、幻太郎さん。聞いてください。初めての友達が出来たんです。中王区で。その子、とても良い子で...。

今はそんな事聞きたくないですよね。ごめんなさい、私も書いてて変かなって思いました。




もう私の事は忘れて下さい...。私も忘れますから。他の女性と、どうか幸せになって下さい。ごめんなさい。




架純坂すみれ

__________

9話→←7話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
37人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年12月9日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。