5話 ページ5
有栖川「で、何から始めんだ?」
飴村「そこなんだよねぇ。スミレを助けるには、まず中王区に行かなきゃ!だしね」
夢野「あの両親も気になりますね」
助けると決めたのは良いものの、どう助ければ良いのか思い付かない。中王区にはディビジョンバトルの出場が決まったら当日に入る事が出来る。簡単には程遠いですね。
夢野「助けるには、まず中王区の門を潜らないと...」
有栖川「そうだな、」
流石の帝統も唸りながら、畳に寝転んだ。考え込んだ様子の乱数が此方に目線を移して口を開いた。
飴村「ねぇ、さっきから気になってたんだけどさ、ゲンタローの家の近くに怪しい車が停まってたんだけど、ゲンタロー知ってる?」
夢野「怪しい車?」
有栖川「ああ!あの、でっけー黒い車か!」
何かを思い出したかのように、帝統は起き上がった。大きい黒い車....?怪しいとなれば、直ぐに気づく筈なのに気付かないとは...。
飴村「ゲンタロー知ってる?」
夢野「はて、知りませんねぇ。実は、小生...昨日は目を瞑って帰りましたゆえ、見て居ないのですよ」
有栖川「目ェ瞑って帰るとか危ねぇぞ?」
夢野「まぁ、嘘なんですけどね」
有栖川「また嘘かよ!」
夢野「でも、黒い大きな車は見て居ませんよ」
飴村「そっかぁ〜。ボクの勘違いかもしれないし、2人とも一応気をつけね?」
夢野、有栖川「分かりました/おう」
頭の回転が早く計算高い乱数が、危険だと感じたのなら本当に危ないのだろう。もしかしたら、あの両親の仕掛けた物かもしれないので気を付けなければ...。
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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年12月9日 18時