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19話 ページ19

見事に作戦は成功の道に進んでいて、あの両親にも勝った。最後の最後まで、あの両親達のクズっぷりには呆れが指す。すみれさんの女優さんの様な演技力に感心していた。勝利を手に掴んだ彼女は嬉しくて泣いていた。

小生達も勝利を心から喜んだ。これで、すみれさんも自由だ。自由になれたのだと思うと、自然に笑みが溢れた。




無事、シブヤにも帰ってくる事が出来て帝統の言う通り高級寿司をご馳走し勝利を祝った。長い間絡まっていた呪縛から解き放たれたすみれさんは、お寿司を食べながら嬉しそうに笑っていた。ずっと見たかった笑顔だ...。



「幻太郎さん!幻太郎さん!ラーメンもあるんですって。お寿司屋さんなのにラーメンって、凄いですね。私、初めてお寿司屋さん来ました!」



と、子供みたいにはしゃいでいた。なんだか、小生まで心が晴れた気分になった。好きな人の最高の笑顔が観れたのだから、今日くらい浮かれてもいいだろう。



夢野「すみれさん。愛していますよ」



と、耳元で囁けば耳を真っ赤にして「変な事言わないで下さい」っと、怒られてしまった。珍しく酒に酔った小生は、帰って来たらすみれさんに介抱されたらしく、朝になってから謝罪した。彼女は怒っておらず、水を渡しながら、



「一応、この家の家政婦ですし...。それに、彼女.....なので」



この言葉にズキュンと胸を貫かれた。はぁ、幸せだと思いながら昨日の乱数の様に、すみれさんに抱き付き胸に頬ずりをした。

案の定、すみれさんに怒られたが...。でも、直ぐに許しを得た。やはり、彼女は優しい人だ。好きだと再認識するには、丁度いいお説教だった。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年12月9日 18時

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