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9話 ページ10

なんとか、最後まで話せた。話している最中、私はずっと目の前に置かれるコップを見つめていた。アイスティーに私の情けない顔が写っていた。

話し終えると、夢野さんはとても厳しい表情をしていた。



夢野「すみれさん、貴方の両親は今どうしているんですか?」

「分かりません。勝手に飛び出して来ましたし、番号も全部消したので連絡は取っていません」

夢野「そうですか...。だから、あの時すみれさんは...っ!」

「あの時?」



そう聞くと、夢野さんはピクッと肩を揺らした。何か思い当たる節でもあるのだろうか。



夢野「いえ、何でもありません。すみれさん...、話してくれてありがとうございます」

「そんな...。ごめんなさい、変な事を話してしまって」

夢野「変なんかじゃない」



行成、声を荒げて夢野さんはそう叫んだ。驚いたけど、私は表情を少しも変えなかった。何を思ったのか、夢野さんは私の方まで来て再び抱き締めた。



夢野「小生は、小生だけは...すみれさんの味方です」



彼は泣いていた。声が震えているのを感じた。どうして、私なんかの話で涙を流すの?



「夢野さ...ん、どうして泣いてるんですか?」

夢野「泣いてなどいません」

「泣いてるじゃないですか」

夢野「...っ、嬉しいんです。ずっと好意を向けていた女性の救いに小生は、なれていたのだと」



ぎゅうっと、抱き締める力を強められ少し苦しかった。でも、暖かかった。だから、彼の背中に腕を回した。

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設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
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藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時

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