46話 ページ49
映画のチケットは無事に取れ、後は映画の時間を待つだけとなった。街を歩けば、夢野さんは目立っていて周りの女性がチラチラと見ていた。
私はあまり服にこだわりが無く、特別美人と言うわけでもない。そんな私が夢野さんの隣を歩いて良いのだろうかと、不安になってしまう。
不安に思っていたのもつかの間で、コツンと夢野さんと手がぶつかり合った。
夢野「逸れてはいけませんので、手を繋ぎましょう」
「は、はい」
夢野「そんなに焦らずとも大丈夫ですよ。あっ、小生実は行きたい所があるのですが...」
「何処...ですか?」
夢野「行けばわかりますよ」
小さく微笑んで、私は夢野さんに手を引かれ歩き始めた。連れて来られた場所は、今時の女の子が好きそうな服が並ぶ店だった。
「夢n..じゃなかった。幻太郎さん、女装の趣味があったんですか?」
夢野「着るのは小生ではありません。すみれさんです」
「え?」
夢野「以前、乱数に服をプレゼントされていましたよね?小生もプレゼントしたいんです」
「ま、また...私に非公式グッズを持たせる気ですか?」
焦って手を離そうとしても、キツく繋がれたままで離れてはくれず、顔に熱が篭る。早くこの場から離れたい。
夢野「小生だって貴方の為にプレゼントを贈りたいだけなんです。いけませんか?」
「....分かりました」
子犬の様な表情で最推しに言われたら、誰だってOKだって言ってしまう!私は泣く泣く店内に入った。
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藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時