検索窓
今日:10 hit、昨日:16 hit、合計:24,463 hit

36話 ページ37

夢野「落ち着きましたか?」

「....先程よりは、だいぶ」



目を冷やした方が良いと思った、夢野さんは冷たいタオルを持って来てくれた。目にタオルを当てている最中、夢野さんはずっと手を繋いでいてくれた。



夢野「これからは小生が居ますから。それに、乱数と帝統も。すみれさんは、1人ではありません」

「そう...ですね、」



彼の声が存在が、私のカチカチに固まった部分を溶かしてくれた。どうして、そこまでしてくれるのだろう。こんなに手のかかる女なんて、捨てた方がマシなのに。そう思うと、苦しくてタオルを強く握りしめた。



有栖川「幻太郎、居るかー?開けてくれ」



え?何故、朝っぱらから有栖川さんが?まさか....、



夢野「アイツ...。すみれさん、此処で待っていて下さい。小生は少しあの野良猫を追っ払って来ます」

「野良猫?あれ、有栖川さんの声ですよね?」



ハスキーな声が家中に響き渡っていたし、何度もライブのDVDを見て居るし声を聞けば、誰だか判別出来る。



夢野「細かい事はお気になさらず」



と、だけ言い残して玄関の方へ行ってしまった。もしかしてだけど、有栖川さん....また、一文無し?

少しだけ気になって、タオルを飴色のテーブルに置いて玄関の方へ向かった。そこには、夢野さんに向かって土下座をして泣き付く有栖川さんの姿があった。



「何...してるんですか?」



私の声にハッとしたのか、2人の視線が一気に私の方へ集まった。



有栖川「おっ!すみれじゃねーか。何でお前が此処に居るんだ?もしかして、お前らそう言う...」

夢野「違いますよ。帝統はん、一体何を想像したのでおじゃるか〜?」

有栖川「な、何も想像してねーよ!」



揶揄われ焦る有栖川さんを、面白がる夢野さんの2人の姿が面白過ぎて、笑ってしまった。



「ぷふっ...、あははっ」

夢野「すみれさんが笑った...」

有栖川「笑ってるトコ初めて見た」



マジマジと2人に顔を覗かれ、何だか急に恥ずかしくなって来た...。髪をセットしていない事を良い事に、長い髪で顔を隠した。

37話→←35話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。