思い思われ、嗚呼、好きです

３話 ページ4

私はよく、接客態度が悪いと言われる。無愛想で可愛げ無くて全く笑わず、終いには、目に光すら灯ってない感情のない人形みたいだと言われた。


どのバイトをしても同じ事を言われる。内心、結構傷付いたわ。心の中では凄く煩いのに...。


夢みたいな気持ちから、一気に現実に連れ戻される。このドアを開いても、夢は夢のままだろうか。現実に幻滅したくない私は、自分を偽る。



少しだけ私の過去の話をしよう_____


産まれた時から、私は両親に呪いの様に「お前は特別なんだ」とか「すみれ、この世界に生きて行きたければ自分を偽りなさい」と、連呼された。

毎日毎日、同じ事の繰り返しだった。小学生の時に大学で習う様な、問題を解かされた。母は、



母「将来、すみれが困らない様にするのよ」



嗚呼、そっか。お母さん達は私の事を思ってくれてるんだと、小さいながらに思った。私の気持ちは無視してラップまで習わされた。

上達すれば両親は褒めてくれた。それが、嬉しくて必死に頑張った。けど、それが両親の思惑通りだなんて、その時の私は思っても見なかった。

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