29話 ページ30
バイト終わりですっかり外は真っ暗になっていた。時計の針は夜の9時を指していた。学生が未成年が夜道を歩くだなんて危険なのかもしれない。
でも、最近バイトでもサークルでも表情が豊かになったと褒められる回数が増えた様な気がするのだ。
テラテラと消えたり光ったりの電灯を眺めたり、先ほど購入したおにぎりと菓子パンの入ったレジ袋をゆらゆら揺らしながら歩いていた。
アンバランスな選択だとは思うけど、好きな物を食べたいのだから、美味しいのだから仕方あるまい。
明日は何を食べようとか、帰ったらポッセのインスタとt◯itterで新情報公開されてないかチェックしなきゃとか、考えて夜道を歩いていた。
夢野「だぁれだ☆」
背後から、恐らく飴村さんの声真似をした夢野さんが両手で、私の視界を奪って来た。
「夢野さん...ですよね?」
夢野「バレましたか。帝統ならすぐに騙されてくれるのですが」
何度私が、貴方のお声を聞いていると思ってるんだと、言いたいのを必死に堪えて歩くスピードを速めた。
夢野「すみれさん歩くの早いですねぇ」
「早く...帰りたいので。それより、どうして此処に夢野さんが?」
夢野「それは此方の台詞です。何故、すみれさんの様な未成年の方が夜道を出歩いているのか、些か興味があります」
気が付けば手を繋がれていて、私はそっちの方が気になって仕方がない。
「バイト...帰りです」
夢野「すみれさんは狙われているのですよ?少々、無防備過ぎです」
「は、はい」
お説教を喰らってしまった。でも、なんだか少し嬉しく感じるのは何でだろうか。
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藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時