検索窓
今日:14 hit、昨日:16 hit、合計:24,467 hit

24話 ページ25

少しだけ冷静になりたくて、1人になりたくて夢野さんに先にお風呂に入ってもらった。1人になる時間がないと、色々疲れてしまう...。1人が特別好きな訳じゃない。ただ、都合の良い妄想がしたいだけ。



夢野「お風呂上がりましたよ。さ、すみれさんもお次どうぞ」

「はい...、入って来ますね」



急いでパジャマを手に取って、お風呂場に向かってドアを閉めた。その場に座り込み過呼吸寸前となった。

だって、だって....!推しの浴衣姿を見てしまったから。寝間着用だし、布も薄めでおまけに、夢野さんの濡れ髪!ファンの間では、セクシー大根と言われたあの前髪が搔きあげられていて、凄く色っぽかった。

うぅっ!また見てはいけない物を見てしまった。す、速やかに記憶から抹消しないと。雑誌でも見たことのないグラビア写真が...、色っぽい夢野さんをお目に掛かれるなんて大事件だ。

冷静になる為に1人になったのに、冷静では居られなくなってしまった。私がこんなに冷静じゃ居られなくなるのも、普通じゃ居られなくなるのも、これからこの先夢野さんだけ。


素早くお風呂を済ませて、部屋に戻るとソファで寛ぐ夢野さんの姿が。美しい!人間国宝....!なんて妄想している場合ではない。



夢野「随分と早かったですね。ちゃんと暖まりましたか?」

「も、勿論...です」

夢野「その様子だと、本当に温まって来た様ですね」



顔に熱がこもって熱い。だって、推しの寛ぐ姿を見たらこうなるよね。きっと...。



「冷たい飲み物取って来ます」



逃げる様に私はキッチンへと走った。何も入って居ないに等しい冷蔵庫を開けて、冷やしておいた麦茶をコップに入れた。勿論、夢野さんの分も。



夢野「ちゃんと髪を乾かさないと風邪を引きますよ」

「分かってますよ」



わしゃわしゃと肩に掛かっているタオルを手に取って私と頭を拭いてくれた。少しだけ、夢野さんの身体が近付いて、ほんのり彼の汗の匂いと彼自身の匂いが鼻をくすぐった。


今の私、きっと酷い顔をしているに違いない。顔が熱いし、夢野さんのはだけてしまった浴衣から覗く身体がチラチラ見えて居て、見てはいけまいと、目をぎゅっと瞑った。

25話→←23話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.8/10 (23 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
38人がお気に入り
設定タグ:ヒプノシスマイク , 夢野幻太郎   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。