思い思われ、嗚呼、好きです

１５話 ページ16

髪を撫でられながら褒められたのが、嬉しかったのかなんなのか目から涙が溢れ出した。その様子に有栖川さんは、オドオドしていた。



有栖川「お、俺何かしちまったか？何で泣いて...」

「嬉し泣き...なので、すみません...。も、もう寝ましょう」

有栖川「そうか？」



涙を拭って電気を消した。有栖川さんをベッドに寝かせて、私がソファで寝ようとしたら、猛反対されて結局、ベッドで寝た。いい人なんだな。有栖川さんって。

昨日の出来事の後の今日は、大学の講義と本屋のバイトだけ。夢みたいな日がこうも続くと怖くなってしまう。



講義もバイトも終わり、夕食を買いにコンビニに向かおうとしたら____



？「ねぇねぇ。そこのオネーサン！」



この声って....、もしかしてだけど。又もや会ってしまったの？ポッセのメンバーに。



「私...ですか？」

飴村「そう！オネーサン可愛いね☆僕とお茶しない？」



可愛い〜〜。小学生みたいな見た目をしてるけど、女性人気が高くてそして！Fling Posseのリーダー。バイト終わりの疲れが吹き飛ぶ。



「えっと...」



ここで機会を逃したら次はない。いや、私は常識のあるファン！ちゃんとお断りしないと...。



飴村「オネーサンずっと黙ってると、僕泣いちゃうかも。うぇーーん」



泣き真似すら尊い...。周りからの冷たい視線にやられ、ついOKしてしまった。近場のお洒落なカフェに行き、目の前にはキラキラした目で見つめてくる飴村さんの姿が。ダメ、凝視出来ない...っ！

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