14話 ページ15
お風呂に入ってから、髪を乾かしながらストレッチをした。役者を目指しているのだから、体力も必要だろう。
有栖川「すみれって、身体柔らけーんだな」
「役者志望なので体力づくりに、ストレッチをしているんです」
有栖川「そうなのか。だから、本棚覗いたら台本っぽいのとか、小説が沢山あんだな。すみれって、幻太郎のファンなのか?」
隠すつもりもないこんな痛部屋見せてしまったから、夢野さん推しだとはとっくにバレているだろう。とは、思っていた。
「...はい、」
有栖川「へー。じゃあ、幻太郎喜ぶな!今度伝えとくな」
「け、結構です!(ボソ 本人にバレてるし...」
有栖川「何か言ったか?」
「いえ、何も」
髪を乾かすのを終え、開脚をしたりしてストレッチも終えた。昔と比べて大分柔らかくなっただろう。
有栖川「なぁ、こんなに世話になっちまってるし、何か俺も手伝うぞ?」
「?!じゃ、じゃあ...。台本の読み合わせをお願い出来ますか?何処まで覚えられたか確認したいので...」
有栖川「おう!任せろ」
眩しい...っ。イケメンの一夜を明かすのか。耐えるのよ!私っ。これは決して、推し変ではない浮気でもない。困っている人を偶々助けただけ...。
自分に自己暗示を掛けながら、台本を鞄の中から取り出した。有栖川さんに手渡し、ここのシーンをお願いしますと、お願いした。
有栖川「すっげー。台本にめっちゃ書き込んでんだな」
「そりゃ、役に入り込むためには細かく書き込んだり、お稽古の時に変更になったりした箇所を忘れないようにとか...色々」
蛍光ペンやボールペンで書いた、書き込みを見られ少し恥ずかしさを覚えた。いけない、役に入り込まないと...。練習練習。
「ふぅ、こんなもんですかね」
有栖川「殆ど覚えてんじゃねーか」
「...良かった。付き合って貰ってすみません」
有栖川「礼には及ばねぇよ。にしても、本気で役者目指してんだな」
わしゃわしゃと私の頭を撫でながら、有栖川さんは褒めてくれた。こうして、褒めて貰ったのは初めてだ... 。
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藍原 葵(プロフ) - 赤苺さん» コメントありがとうございます!私も夢野さん推しなんですよ!!これからも投稿頑張ります。 (2021年8月31日 8時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
赤苺 - わー!!! 自分、夢野好きなので嬉しいです!ありがとうございます!!応援しています! (2021年8月30日 20時) (レス) id: b03a20a5e4 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - 夏姫さん» ありがとうございます!!めっちゃ嬉しいです。更新頑張ります。! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
夏姫(プロフ) - こう言った展開好き面白いのも混ざってるから更新頑張れ! (2021年8月14日 13時) (レス) id: 55e6785be2 (このIDを非表示/違反報告)
藍原 葵(プロフ) - うっちゃんさん» わー!!ありがとうございます。嬉しいです!! (2021年8月7日 17時) (レス) id: 1c76c161ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:藍原 葵 | 作成日時:2021年8月7日 16時