検索窓
今日:7 hit、昨日:3 hit、合計:16,565 hit

術式開示編〈5〉 ページ14






私の攻撃はちっとも効かないばかりか、呪霊の攻撃を避けるのにも神経がやられる。

しかもこの呪霊の攻撃をモロに食らったら、ひとたまりもないことはその威力から簡単に想像がつく。



「因縁 トデモ 言ウベキカ」

「何よそれっ、はっ」

「厄災 ノ 血 ハ ココデ 断チ切ル」



いくら術式を発動させても埒が開かない。

今までの呪霊には呪力ごり押しの闘い方でどうにかしてきたが、この呪霊は呪力量で押せどすぐに回復する。




「く、うっ」




考えている隙を取られて、肩に、背中に、脚に、鋭い斬撃がいくつも入り、そこから血が流れているのが自分でも分かる。

反転術式を発動させても、こいつの攻撃をかわすために術式を発動させる呪力を補うのでもってかれる。




「そんなに、瀬川の家に、恨みがあるのっ」

「500年ダ 災厄使イ ニ 封印 サレテ」




呪霊は気味悪く微笑んだかと思えば、憤慨したかのように私のことを睨みつける。

その圧は、とてつもない。




「500年前 モ 赤イ目 ノ 女 ダッタ!」

「く、はっ」




呪霊に投げ捨てられ、ひゅっと肺が鳴る。



苦しい。



目の前には私に最後の一撃を下せることに、薄気味悪い表情を浮かべた呪霊。



あぁ、私ここで死んじゃうんだ。




今日誕生日なのに、呪霊の顔を最後に拝むなんてクソみたいな人生だ。




「忌マワシイ 血 ヨ 滅べ」




全てを悟って私は目を閉じた。

術式開示編〈6〉→←術式開示編〈4〉



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
133人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟 , さしす組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆっきー(プロフ) - めっちゃ刺さります!続編楽しみにしてます! (2023年1月8日 11時) (レス) @page6 id: 1972a0d759 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2023年1月8日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。