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元旦と2日は実家で過ごし、3日からバイトだった俺達は家に帰った。



やっぱり家族連れが多く、いつも以上のランチの忙しさ。




「疲れた〜」




お陰様でいつもならランチ営業が終わり30分あれば片付けとディナー準備が出来るのに倍の時間が掛かった。


サロンを取り、いつもより遅めの賄いを食べる。
席に座れば安定に前に廉がやってくる。




「高校生の癖によう正月から働くな」



バクバク食べる廉にそう問いかける。



「ん?だって家におってもする事ないっすもん」
「友達と遊ばんの?」
「皆んなばあちゃん家に帰ったりしていないんですよ」
「あ、そう」



すると廉があ!っと大声を出す。


「のんちゃん、飯連れてって下さいよ!」
「はぁ?なんでやねん」
「いいじゃないっすか〜!高校生が正月から働いてるんっすよ?ご褒美くださいよ〜」
「それは店長から貰え」
「え〜、行きましょうよ〜」




そんなやり取りをしていると、店長が俺達のところにやってくる。




「2人とも何グタグタ言ってんねん」
「ちゃうんっすよ。廉が飯連れてけってうるさいんっすよ」
「のんちゃんケチっすね」
「誰がケチや!」
「はいはい、わかった。ほなこれで食べてき?」




そう言って目の前に置かれた1万円札。



「え!?まじっすか!?」



廉は目を丸々としてそう言う。



「俺からのお年玉や。2人で飯行ってき」
「うわ!店長ありがとうございます!」
「店長ごっつぁんです」



そんなこんなで、太っ腹店長の好意で廉と晩飯を食いに行く事になった。
つまり今日の晩飯を作らないと言うか、作れないから彼女にメッセージを送った。


しばらくすれば彼女からメッセージが入る。


A : 大丈夫〜、私もバイト先の人とご飯になったから


そのメッセージを見て、ちゃんと飯食うなら大丈夫かと少し安心する。




「のんちゃん行きましょー」
「はいはい」



制服から私服に着替えて、廉と一緒にバイト先を出た。
さっき正味食べたばっかりであまり腹が減っていない俺達。




「まだ腹減ってないやろ?今からどうする?」
「あ、ゲーセン行きましょうよ」
「ゲーセン?ええで」



そんな流れで駅近くのゲーセンに行く事になった。




「ゲーセンとか高校以来やわ」
「そーなんっすか?」
「大学であんま行かんやろ」
「俺高校生なんでまだわかんないっす」
「うわ、なんかそれうざいわ」



ゲーセンに着き、湾岸やったり太鼓叩いたり、久々に遊びつくしたのだった。


.

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しらたま(プロフ) - はじめまして!全部読みました!すっごい面白かったです…!これからも応援してます頑張ってください(*'▽') (2019年2月5日 20時) (レス) id: 04ec2ee818 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:yum | 作成日時:2018年12月31日 5時

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