prince of legendー短編集ー続

京極尊人 ページ41

尊人side




俺はいわゆるヤンキー

誰も話しかけてこねえ


でも裏ではかっこいいとか王子とか言われてるらしい


でも俺は、クラスの女になんか興味ねえ





尊「あ！A！」


「尊人！」




俺の彼女のA


唯一俺に歯向かってきた女だ





尊「A〜！会いたかった！」



俺は迷わず飛びついた



「うわ！」


尊「やべえ！ちょー嬉しい…」


「私も嬉しいけど、ここ学校ね？笑」


尊「そんなのいいじゃん」


「よくないよ…その証拠に弟くんが…」




俺が顔をあげて後ろを向くと

竜が怖い顔をしてたっていた




尊「おお！竜！」


竜「兄貴！こんなとこで何やってんだよ！」


「こ、こんにちわ…」


竜「兄貴！玄武のやつらがやべえんだって！」


尊「なんだと！？
すまん、A。また後で！」


「うん！分かった、でも…」


尊「なんだ？」


「あんまり…怪我しないでね？」


尊「あたりまえだ…」




ﾁｭｯ





「っ！//」


竜「あ、兄貴！//」


尊「よっしやぁぁぁぁ！竜ちゃん！行くぞ！」




俺の元気の源はAだ





喧嘩はもちろん俺らが勝って

Aのもとへ戻った



尊「Aー！勝ったぞー」


「尊人くん！怪我だらけじゃん！
はい、ここ座って！」




どこを怪我してもAが手当してくれるから

怪我することが怖くない



尊「いつもわりぃな」


「そう思うなら、喧嘩しないでよ？笑」


竜「兄貴から喧嘩とったら何が残んだよ」


尊「Aだ！」


「ふふ笑 そうだね笑
あ、竜くんも！ここ座って？」


竜「いや、俺はいいよ…」


「だめ！座りなさい」


竜「ちっ…しゃーねーな」


「尊人くん、先に竜くん終わらせるね？」


尊「おう…」




怪我すんのは怖くねえけど…

Aを失うのは怖えー




竜「いって！おい！もっと優しくしろや！」


「最大級の優しさです〜」


竜「いってぇぇ！お前、わざとだろ！」


「それはどうかな〜？笑」


竜「てんめぇ…」


「はい！終わり〜なんか言うことは？」


竜「…さんきゅーな」


「はい！いい子いい子〜」


竜「は！？//子供扱いすんなよ！」


「はいはい〜」




仲良さそうじゃねえか…





竜「…兄貴、俺先帰るわ」


尊「ん？あ、おう！」




よし…2人きりだ…

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