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私は、エリザベスを覗き込んだ。
「攘夷志士と手を組むということは、私にとってデメリットになる。真選組からの信頼が無くなるかもしれない。
それを踏まえた上でのことか？」
エリザベスは深く、ゆっくりと頷く。
私はそんなエリザベスを見つめて、
「分かった」
了承した。
「ただし、このことは内密にすること。
この件が終わったら忘れること。いいな。」
『あぁ』
「それと」
私は少し笑った。
「刀、ありがとな」
エリザベスは嬉しそうにプラカードをあげる。
『どういたしまして』
無事エリザベスのお陰で辛気臭い牢屋から脱出できた私は、刀を腰に差し、廊下に出て息をついた。
「…………外だぁ〜」
大きく伸びをする私に、『このまま甲板に出る』と、エリザベスは律儀に教えてくれた。
私が頷くと、船にドォンと衝撃が走り、大きく揺れた。
「何だ、何かあったか？」
私達は急いで甲板に向かった。
向かった先には、少し崩れたデッキから落ちそうなうさぎちゃんと、それを阻止すべく奮闘するメガネ君がいた。
いち早くエリザベスがそれに気づき、二人を救出した。
「エリザベス！こんなところまで来てくれたんだね！」
『色々用があってな』
つかさっきから思ってたけど色々口調違くね？なんつーか、桂みたいな話し方……。
エリザベスに違和感を抱いていると、
＿＿バシュッ
真っ二つにエリザベスが、斬られてしまった。
「エリザベスぅぅぅ！！」
「オイオイいつの間に仮装パーティ会場になったんだここは。ガキが来ていいところじゃねーよここは。」
もちろん犯人は刀を持った高杉だ。
くそ、どうする。
エリザベスの正体分かんねーから手当なんてできねーよ！？
必死に考えていると斬られたはずのエリザベスの下半身から声がした。
「ガキじゃない」
それは一瞬で飛び出し、高杉を斬った。
「桂だ。」
中にいたのはきれいな髪が短くなってしまった幼馴染、
桂小太郎だった。
「……ほぅ。これは意外な人とお会いする。こんなところで死者と対面できるとは」
「あ…あぁ…」
「ウソ…」
「桂さん！！」
桂……いや、死んでるとは思ってなかったけど生きてるとも思ってなかったってゆーかなんつーか……。
言葉が出ないまま、物事は進んでゆく。
「この世に未練があったものでな。黄泉帰ってきたのさ。
かつての仲間に斬られたとあっては死んでも死にきれぬというもの。
なァ高杉、お前もそうだろう。」
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通行人N(プロフ) - 謬見さん» コメントありがとうございます(_ _;)毎週土曜日更新の予定です。Twitterで更新したらお知らせしていますので、ぜひそちらも✨これからも頑張りますのでまた感想をお聞かせ下さいね！ (2022年11月20日 16時) (
レス) @page17 id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
謬見(プロフ) - 面白くて一気読みしちゃいました(*´꒳`*)更新待ってます！！ (2022年11月19日 21時) (レス) id: 9ecb800a6a (このIDを非表示/違反報告)
通行人N(プロフ) - 鬼魂さん» コメントありがとうございます(_ _;)そう言っていただけてとても嬉しいです✨これからも更新頑張りますので宜しくお願いします。 (2022年11月14日 15時) (レス) id: 39adec4ff4 (このIDを非表示/違反報告)
鬼魂 - とても面白いです！更新頑張って下さいｯ!楽しみに待ってます！！ (2022年11月13日 16時) (レス) id: ce3cc772d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：通行人N | 作成日時：2022年10月1日 10時
