気まぐれ、猫系 -Jr.

cater-5 ページ5

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　北「でも、ほんとに俺も暇なんだけど？」





　 私の隣に、腰を掛けてニコって笑う。






　 …あー、面倒な悪戯仕掛けられそうな予感。







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　 先輩は、高3で。



　 大学は付属でエスカレーターとはいえ





　 勉強忙しいはずなのに








　 塾に行ってる様子もないし


　 がりがり勉強してる様でもない。





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　 勿論、大我先輩も樹先輩も優吾先輩も。




　 意外に、ミステリアスなうちの先輩方なわけで。







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　「おはよーございます！」





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　 と、そんなことを頭の片隅で考えながら



　 北斗先輩の妙なうざ絡みを躱していたら






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　慎「今、昼でっせ」




　ジェ「いや、ギリギリ午前」





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　 変なコンビ、登場。







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　 …ルックス絶対、年下2人組じゃない、って



　 見るたびに思うの、私だけじゃないと思う。





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　あ「確かに11時55分ですけど…」



　 世間一般はそれを昼という。





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　ジェ「あ、Aだー」




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　 鞄を床にどさって置いて



　 駆け寄ってくるジェシー先輩を。





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　北「よいしょ、」







　 今日は北斗先輩が、撃退してくれた





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　 ドサ。




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　ジェ「なにすんだよ、北斗っ…」




　 大きな音を立てて、ものの見事に床に倒れ込む。





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　 その状態のまま



　 北斗先輩を見上げて、不満げに口を尖らせる彼に









　北「別に何も？」






　 なんて、





　 しらばっくれてる。




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　北「俺が足を組み替えた瞬間にジェシーが目の前通っちゃって







　 偶然、






　 俺の長い足が引っかけてしまっただけ」





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　慎「…普通にわざとじゃん？」





　あ「“偶然”にやけにアクセントがあったのは、」







　北「きっと気のせい。」





　 また、例の“北斗スマイル”。






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　 この人の長所って





　 自分の良さを熟知して有効利用するあざとさ、






　 だと私は密かに思っているわけで。






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