学園王子と秘密の同居。~Kentaro~ (ページ18)

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１８話ページ18

Aside

そんなやつらに連れてこられたのはどこかわからない倉庫

ああ、こんな情景テレビドラマで見たことあるな

なんて。

「あんたなんかにj学園の彼氏がね～？」

ｷｬﾊﾊﾊﾊ

嘲笑う女子たち

くだらないな

そう思う。

「でさ、彼氏誰なの？」

「名前教えてよ～」

「どうせすぐ別れるんだからさ～」

絶対絶対、どんなことがあっても謙太郎の名前だけは言わない。

もう謙太郎には迷惑かけたくないんだ。

A「あんた達には関係ない！」

「はぁ？(笑)どの口が言ってんの(笑)」

女子たち3.4人に対して私１人

とても勝ち目があるとは言えない。

「そうそう、その怯えた目」

「懐かしいね～」

3人の女子に体を押さえつけられる。

「ほら、サツキ、やっちゃいなよ！」

サツキ

と呼ばれた女は私のお腹めがけて蹴りをいれた。

A「くっ……っ..！」

「苦しい？(笑)そりゃそうだよね、お腹蹴られてるんだもん(笑)」

A「離して！！」

「あっれ～？そんなふうに逆らっていいの？」

ニタリと笑われた顔。

その手に握られているのはハサミ

「その長ーい髪の毛、切ってあげる」

いつだか謙太郎が言ってくれた言葉

______俺、髪の毛長いA好き

そう言われて嬉しくてずっと伸ばしてた

それが今

______ｼﾞｮｷｯ

胸下まであった髪の毛が肩あたりまでに短くなった

パサパサと落ちる私の髪の毛

「その髪の毛自分で処理しなさいね～(笑)」

そう言って倉庫から出ていった女子たち

前より酷くなかった安心感からか、

膝の力が抜けていくのがわかる

あーあ…

髪の毛短くなっちゃった…

外に出ると空が真っ黒に染まっていた。